【個別銘柄】タカタ急伸、三菱自やリニア関連も上昇、ソフバンク安い

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26日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

   タカタ(7312):前日比80円(21%)高の458円とストップ高。エアバッグの大規模リコール問題を抱える同社は、財務アドバイザーに米ラザードを起用した。26日の発表によると財務面などの問題に対処するため新たなスポンサー(出資者)を募り、自動車メーカーと協力して問題解決を目指す。スポンサーについて、米投資ファンドのKKRなどが候補に挙がっていることが午後に明らかになり一段高となった。

  三菱自動車(7211):5.3%高の576円。燃費試験で不正が発覚した問題の関連損失191億円を2016年3月期決算の特別損失に計上した、と25日に発表した。同日の取締役会では、開発担当の副社長として日産自動車の山下光彦氏が内定する人事も決めた。東海東京調査センターの杉浦誠司アナリストは、一部とは言え特損が想定よりも規模が小さかったと指摘したほか、新役員人事の発表で復活に向け動き出したことが市場で評価されたようだと電話取材で述べた。

  ソフトバンクグループ(9984):3.7%安の5975円。傘下のアリババ・グループ・ホールディングは25日、会計上の慣行と米連邦法違反の疑いで米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていると年次報告書で明らかにした。これを受け米国株市場でアリババ株は1月以来、最大の下落となった。ブルームバーグ・データによると、ソフバンクはアリババ株の3割超保有する筆頭株主。

  リニア関連株:JR東海(9022)が2.4%高の1万9590円。政府と同社がリニア中央新幹線の大阪延伸の時期を2045年から前倒しする検討に入ったと26日付日本経済新聞朝刊が報道、政府が長期低利融資で資金調達を支援するという。東海東京調査センターの金井健司アナリストは、事業リスクを一部国が負担してくれる点や事業が前倒しできる点がプラスと指摘した。同報道を受けてトンネル工事を受注している銭高組(1811)が5%高の440円、JRグループからの受注実績が豊富な鉄建建設(1815)が4%高の314円。

  クックパッド(2193):6.1%安の1473円。いちよし経済研究所は投資判断を「A(買い)」から「C(売り)」に、フェアバリューを3200円から850円に下げた。中長期の成長ドライバーと位置付けていた買い物情報事業は本体との連携が弱まる見通しで、成長シナリオを大幅に見直すべきと判断した。16年12月期営業利益予想を従来の128億円から85億円に、17年12月期を250億円から90億円に下げた。

  長谷工コーポレーション(1808):5.2%高の1236円。大和証券は投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に上げた。施工効率の良い大型マンション建築が増加することで、17年3月期から18年3月期にかけ連結営業利益の拡大は続く、とみる。17年3月期の営業利益予想を750億円から810億円(会社計画800億円)、18年3月期を770億円から830億円に増額した。目標株価は1900円を継続。

  関西ペイント(4613):4.2%高の2192円。建築用塗料や接着剤などを手掛けるトルコのPB社の株式取得に向けて協議を開始した、と25日発表した。野村証券では中長期的な塗料需要の拡大が見込まれるトルコで、既存の自動車用、工業用に加えて建築用塗料での事業展開の足掛かりをつかむと評価した。

  新光電気工業(6967):4.9%安の605円。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に、目標株価を720円から480円に下げた。PC需要減少に伴う主力製品FCパッケージの収益悪化と円高の影響で、業績は市場コンセンサスを大幅に下回ると予想。17年3月期営業利益予想を従来の34億円から13億円(会社計画40億円)に、18年3月期を50億円から19億円に減額した。

  ツムラ(4540):5.8%安の2485円。クレディ・スイス証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に、目標株価を3800円から2900円に下げた。中国国内での原料生薬の市況高騰の影響によって原価率が上昇しており、原価高の影響が残る今後3期間は雌伏期、と指摘。株価に短期的な反発の余地はあるが、状況は厳しいとみる。17年3月期営業利益予想を従来の190億円から150億円に、18年3月期を208億円から155億円に下げた。

  イビデン(4062):4%安の1328円。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に、目標株価を1500円から1100円に下げた。16年3月期まで収益をけん引した電子関連の業績が17年3月期に赤字転落し黒字転換には時間を要すほか、マレーシアのPCB工場の黒字転換は当面難しいとみるが大幅な減損を含む構造改革が先送りされているなどと指摘。17年3月期営業利益予想を従来の143億円から19億円に、18年3月期を168億円から72億円に減額した。

  日新電機(6641):8.1%安の1316円。いちよし経済研究所は投資判断を「A(買い)」から「B(中立)」に下げた。株価が上昇したことを勘案した。また、低温ポリシリコン液晶向けイオン注入装置の受注は好調に推移しているが、15年下期から1を上回ってきた同事業のBBレシオは17年下期には1を下回ると予想。17年3月期に受注高が伸び悩むことを前提に、18年3月期の業績は踊り場を迎えるとみる。

  GMOクラウド(3788):8.2%高の1310円。子会社が公的個人認証サービスのプラットフォーム事業者として総務大臣の認定を取得した、と25日に発表。マイナンバーカードに搭載された電子証明書の有効性を確認するサービスを16年夏をめどに提供する。

  アキュセラ・インク(4589):1000円(17%)安の4790円とストップ安。ドライ型加齢黄斑変性治療薬「エミクススタト」の臨床第2b/3相試験について、主要評価項目で目標を達成できなかったと26日午前に発表した。

  ピーシーデポコーポレーション(7618):2.9%高の1507円。岩井コスモ証券は投資判断「アウトパフォーム(A)」で調査を開始した。IoT社会の到来により同社が提供するITサポートサービスへの需要は一段と高まる公算が大きく、将来性は高いと評価。目標株価を1800円とした。

  トランザクション(7818):14%高の860円。16年8月期の連結営業利益予想を6億600万円から前期比59%増の8億5000万円に上方修正した、と26日正午に発表した。エコバッグなど主力製品の販売が好調、電子タバコなど新規事業も引き続き好調に推移を見込む。同時に期末配当予想を9円から12円に引き上げた。

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