ブラジルのウジミナス、新CEOにレイテ氏選出-取締役の投票割れる

ブラジルの鉄鋼メーカー、ウジミナスは25日の取締役会で、セルジオ・レイテ氏を新最高経営責任者(CEO)に選出した。ブラジル経済がリセッション(景気後退)に見舞われる中でウジミナスは債務の圧縮に苦戦している。

  ウジミナスの提出書類によれば、レイテ氏は同社のベテラン幹部で、ロメル・デソウザ氏の後任となる。事情に詳しい関係者1人によると、ウジミナスに共同出資するテルニウムの代表者らを含む取締役6人が経営陣交代に賛成票を投じたが、新日鉄住金が派遣した取締役3人は反対票を投じた。同業で少数株主のナシオナル製鉄 (コンパニア・シデルルジカ・ナシオナル、CSN)が指名した取締役は棄権したと、投票集計結果は未公表だとして関係者は匿名を条件に明らかにした。

  ブラジルは2年にわたり深刻なリセッションに見舞われており、同社は多額の債務に苦しんでいる。同社は3月、120日間の返済猶予を銀行から得る条件だった10億レアル(約307億円)の増資について株主の承認を得ていた。

  JPモルガン・チェースのアナリスト、ロドルフォ・アンジェレ氏は顧客向けリポートで「今回のレイテ氏の選出により、テルニウムと伊テチント・グループは新日鉄との長年の対立を経て、ウジミナスで勢力を広げつつあるようだ」と指摘した。

原題:Slumping Steelmaker Usiminas Changes CEO Amid Financial Woes (1)(抜粋)