NY外為:ドル騰勢失う、タカ派発言にも市場慎重-対円では堅調

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25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが騰勢を失う展開。2カ月ぶりの高値に達したことに加え、モメンタム指標が上昇の行き過ぎを示唆する水準に近づいたため、上げ一服となった。

  米金融当局者は経済成長やインフレ動向が年内の利上げを正当化する水準に近づいていると発言しているが、ドルは主要10通貨に対して軟化した。金融引き締めを示唆する当局者発言にも相場は大きく反応せず、JPモルガン・チェースの外為ボラティリティ指数は1月以来の水準に低下した。

  フィラデルフィア連銀のハーカー総裁やサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁ら、米政策当局者は年内に利上げを最大で3回、早ければ来月から始める可能性を示唆している。年初の引き締めを支持するコメントは景気減速を示唆する発言に急速に変わった経験から、市場では慎重な見方が広がっている。ヘッジファンドなど大口投機筋はドルに対して過去2年で最も中立な持ち高を組んでいる。

  ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「これは上げ一服だろう。月末が近づいている。強気なデータに加え、当局からタカ派発言が相次いでいることから、ドルの先行きが明るいのは確かだ」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ドルは対ユーロで0.1%安の1ユーロ=1.1155ドル。対円では0.2%上げて1ドル=110円19銭。

  ドルの相対力指数(RSI、14日間ベース)は前日に66へ上昇し、相場の行き過ぎを示唆する70%に近づいた。この日は62に低下した。

  ハーカー総裁はこの日、年内に2、3回の利上げは可能だとの認識をあらためて表明した。

  17日終了週にヘッジファンドのドル売越幅は1万653枚に縮小した。買い越しと売り越しのどちらで比較しても、2014年6月以降で最小の幅。金利先物市場が示唆する6月の利上げ確率は34%と、1週間前の12%から上昇している。

  ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、キット・ジャックス氏は「ドルはこの日上げ一服となったものの、全般的には上昇基調にある。市場に現在の予想より速いペースでの利上げを織り込ませる計画は今のところうまくいっているとして、米金融当局は満足しているはずだ」と話した。

  
原題:Dollar Rally Sputters as Caution Rules Traders Parsing Fed Talk(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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