米国株:続伸、景気を楽観-利上げに耐えられると自信深める

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25日の米国株は続伸。2日間の上昇幅としてはここ約3カ月で最大だった。景気の強さが示され、市場参加者は米国が利上げに持ちこたえられるとの観測を強めた。

  S&P500種に採用されている銀行株は上昇。金利上昇で利益が押し上げられるとの観測が広がった。バンク・オブ・アメリカ(BofA)やシティグループはいずれも上昇した。エネルギー株も高い。この日のニューヨーク原油先物は続伸した。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2090.54。ダウ工業株30種平均は145.46ドル(0.8%)上げて17851.51ドル。2日間の上げ幅は3月2日以来で最大だった。ナスダック総合指数は0.7%上昇した。

  コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、アンウィティ・バフグナ氏は「市場参加者は6、7月の利上げはそれほど悪くはないと考えつつある」と述べ、「利上げの可能性が高まった際には軽度なテーパータントラム(量的緩和縮小の示唆を受けたかんしゃく)のようなものが見られたが、住宅統計も良好で、その他の統計内容も強弱はあるものの、悪くはない」と続けた。

  先物トレーダーが織り込む6月の利上げ確率は30%を超えた。16日はわずか4%だった。7月の利上げを織り込む確率は55%と、16日の19%から急伸した。

  CBOEボラティリティ指数は3.6%低下して13.90。同指数は前日からの2日間で12%低下した。

  ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は6.8%上昇。同社のエンタープライズ・サービシズ部門が米情報技術サービス会社のコンピューター・サイエンシズ(CSC)と合併すると発表した。HPEの発表資料によると、今回の合併は株式交換を通じて行い、株主に約85億ドルの価値をもたらす見通し。CSCはこの日42%と、上場来で最も上昇した。

  S&P500種産業別10指数のうち9指数が上昇。金融株やエネルギー株、素材株が特に買われた。 

  種子開発最大手のモンサントは上昇。ドイツの製薬会社バイエルは、モンサントへ提示した買収案をめぐる資金調達や規制執行リスクといった懸念事項を解決できると確信していると述べた。フリーポート・マクモラン、ライオンデルバセル・インダストリーズはいずれも上昇した。

  ウェルズ・ファーゴやJPモルガン・チェースは1.5%以上値上がりし、金融株の上げをけん引した。シティグループとバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスも高い。

  この日、ヤフーは5.2%下落。AT&Tはヤフーに買収案を提示しており、ヤフーの中核部門であるインターネット事業の買収競争に残っていると、事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。

  AT&Tは今回の買収プロセスにおいて、通信会社ベライゾン・コミュニケーションズと正面から争うことになる。ベライゾンはヤフーの買い手候補として最有力とみられてきた。ベライゾンは引き続き最有力候補ではあるが、初回の買収提示額は上位に位置していなかったと、関係者の2人が明らかにした。

原題:U.S. Stocks Rise Amid Optimism Economy Can Handle Higher Rates(抜粋)