ゴールドマン離れ進むマレーシア-1MDBとの関係が打撃

マレーシア最大の政府系ファンド(SWF)、カザナ・ナショナルが昨年12月に7億5000万ドル(約825億円)の起債に向けた業務を複数の銀行に要請した際、米銀ゴールドマン・サックス・グループがその中に含まれておらず耳目を集めた。

  事情に詳しい関係者によれば、カザナは起債業務への応募を呼び掛けてきた銀行のリストからゴールドマンを除外した。同行はマレーシア政府の投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)から約3年前に驚くような手数料を受け取り、こうした取引関係の悪い印象を懸念する潜在的な顧客がゴールドマンを避け、同行のマレーシアでの企業の合併・買収(M&A)関連業務は低迷している。

  ブルームバーグが集計したデータによると、ゴールドマンのマレーシア顧客へのM&Aや株式・債券発行についての助言業務は過去数年でほぼなくなり、マレーシアのM&Aに関与してきた数人のシニアバンカーが2013年以降同行を去った。

  シンガポールマネジメント大学のアン・セル・ケン上級講師(ファイナンス)は「ゴールドマンがここから立ち直るのにどれくらいの期間が必要か確かではない」と述べた上で、1MDBとの関係に言及し「確実に打撃を被るだろう」と述べた。

  ゴールドマンはマレーシア事業への自信を表明。同行広報担当(香港在勤)のエドワード・ネーラー氏は「マレーシアのM&A関連活動は全般的に閑散としているが、顧客との対話は前向きであり、進行中の取引が増えると見込んでいる」と語った。カザナの担当者はコメントを控えた。

原題:Goldman Sachs Sees Malaysian Deals Evaporate Amid 1MDB Concerns(抜粋)

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