ドル・円は110円付近、世界的株高で一時2日ぶり高値も伸び悩む

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  • 朝方に110円19銭までドル高・円安進んだ後、午後には一時109円87銭
  • 月末に向けてドル・円の上値が重くなっていきそう-三井住友信託

25日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が2日ぶり高値を付けた後に伸び悩んだ。米早期利上げ観測や世界的な株高が支えとなった一方、1ドル=110円台では売り圧力が根強かった。

  ドル・円相場は朝方に110円19銭までドル買い・円売りが進んだ後、午後に入り一時109円87銭まで下落。ただ、ドルの下値は堅く、その後は110円ちょうど前後で一進一退となった。3時58分現在は109円98銭前後。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニットの細川陽介為替セールスチーム長は、米利上げの織り込みは進んだものの、さらに利上げを織り込むには米雇用統計やイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を待たないと難しいと指摘。「少なくともそれらのイベントを経て、6月利上げの可能性が5割を超えるような状況にならないと安心してドルを買える感じにはならないだろう」とし、110円台では輸出企業の売りも想定される中、月末に向けて「ドル・円の上値が重くなっていきそう」と語った。

  ブルームバーグが米金利先物市場動向を基に試算した予想では、6月の米利上げの確率は34%と、1週間前の12%から上昇。7月までの利上げ確率は50%を上回っている。前日の海外市場では、4月の米新築住宅販売件数の急増を受けてドル買いが進み、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は約2カ月ぶり高値を付けていた。  

  25日のアジア株式相場はほぼ全面高。2カ月ぶり大幅高となった前日の米国株に続き、日本株は3営業日ぶりに急反発した。香港株は6週間ぶりの大幅高。

  外為どっとコム総研の川畑琢也研究員は、「足元では米早期利上げ期待が、結局は米経済が強いから上がるというところに意識が変わってきているのではないか」と言い、「ドル高・株高となるとドル・円には追い風になる」と指摘。その上で、ドル・円の110円台半ばは何回もつまずいているゾーンなため、まずは20日の高値(110円59銭)を超えられるかが焦点になると話していた。

  中国人民銀行(中央銀行)は25日、人民元の中心レートを2011年3月以来の低水準に引き下げた。中国株は堅調に推移していたが、午後の取引でマイナスに転じた。

  細川氏は、基本的には中国リスクにつながる方向の話だが、米利上げが完全にコンセンサスになったわけでもない中で、「短期的なリスクオフの材料にはなりにくい」と指摘。「6月利上げの可能性がさらに高まる中で、人民元を取り巻く環境が変わらず、中国から資本流出リスクが意識されれば、リスクオフが高まる可能性はあるだろう」と話した。

  ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は、ギリシャ支援プログラムの最終段階まで審査が完了した後に実行される最初の一連の包括的措置で合意に達した。ユーログループがブリュッセルでの会合後に電子メールで声明を配布した。

  ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で1ユーロ=1.1133ドルと3月16日以来の水準までドル高が進行。25日の東京市場では1.11ドル台半ばへドルが弱含みとなった。