【個別銘柄】ソニー急伸、ニトリHDや保険株高い、格下げ小野薬安い

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25日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ソニー(6758):前日比6.5%高の3072円。2017年3月期営業利益は前期比2%増の3000億円を見込む、と24日に発表した。熊本地震の影響が1150億円の押し下げ要因となる。クレディ・スイス証券では、地震影響を含む一時費用を除くと4350億円と計算でき、実質では前期2942億円に対し大幅増益となると指摘。業績ドライバーであるゲームの利益成長、構造改革効果に伴うモバイルの黒字化が確認できたという点で、中計最終年度の18年3月期の利益成長への期待が高まる内容とみる。

  ニトリホールディングス(9843):5.7%高の1万1050円。5月既存店売上高は前年同月比7%増だったと24日発表。客数が伸びて今期に入り3カ月連続でプラスとなった。ゴールドマン・サックス証券は機能性・素材差別化戦略が奏功し好調だったと評価。目標株価を1万2700円から1万3000円に上げた。強い売り上げ基調が続き粗利益率達成も想定以上などとし、17年2月期営業利益予想を815億円から825億円に(会社計画790億円)、18年2月期を870億円から880億円に増額した。

  保険株:東京海上ホールディングス(8766)は4.6%高の3801円、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)は5%高の3101円、損保ジャパン日本興亜ホールディングス(8630)は3.5%高など。SMBC日興証券は、金融サービスセクターの中で損保各社はポジティブな要因が豊富と24日付のメモで指摘。魅力的なバリュエーションであるほか、自動車保険は高水準の利益を確保できているうえ、持続的な株主還元の拡大余力もあるとみる。

  小野薬品工業(4528):4.7%安の4868円。大和証券は投資判断を「買い」から「アウトパフォーム」に、目標株価を6100円から5700円に下げた。抗がん剤オプジーボの日本での肺がんでの売り上げ増が従来の同証予想と比べて緩やかと指摘。当面は株式市場にとって驚くほどの急拡大となる可能性は低下したとみる。

  アサヒグループホールディングス(2502):5.1%高の3700円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を3900円から4500円に引き上げた。SABミラーの欧州ビール事業買収の直接的効果のほか、獲得ブランドと同社営業基盤を活用し、17年12月期から豪州で成長が加速するとの見方を織り込んだ。2016年12月期の営業利益予想を1390億円から1405億円(会社計画は前期比1.4%増の1370億円)、来期を1561億円から1575億円、再来期を1659億円から1671億円に増額した。同様に、同証が投資判断を「買い」に上げたキリンホールディングス(2503)も3.2%高の1850.5円。

  村田製作所(6981):1.5%安の1万2175円。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に、目標株価を1万7500円から1万3700円に下げた。17年3月期会社予想は市場コンセンサスを下回るが、達成のハードルは高く、株価の上昇余地は限定的と予想。スマートフォンの出荷台数予想と、1台あたり売上高予想を引き下げた。17年3月期営業利益予想を2553億円から2190億円に(会社計画2400億円)、18年3月期を2760億円から2321億円に減額した。

  山九(9065):9.7%高の586円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標株価を633円から700円に上げた。工事施工能力拡大が受注シェア拡大につながり、収益拡大を生む好循環をもたらすと予想。17年3月期営業利益予想を従来の251億円から265億円に、18年3月期を245億円から271億円に増額した。

  あいホールディングス(3076):2.3%安の2717円。大和証券は目標株価を3010円から2900円に下げた。第3四半期(15年7月-16年3月)に情報機器が減速しその要因となったカッティングプロッタを手掛けるシルエット社について、新年度に向けて新モデル投入が計画されており今後も在庫調整により回復感は鈍くなると分析した。同証による16年6月期の営業利益予想を従来の86億6000万円から83億円に、17年6月期を103億円から97億円に下方修正した。

  ダブル・スコープ(6619):3%安の6370円。岩井コスモ証券は投資判断を「A(アウトパフォーム)」から「Bプラス(中立プラス)」に下げた。中長期での強気のスタンスは変わらないものの、短期的な株価急騰を考慮した。

  日清紡ホールディングス(3105):3%安の1155円。野村証券は目標株価を1240円から1170円に下げた。同証の為替前提1ドル=108円(会社計画120円)、1ユーロ123円(同130円)を反映し、17年3月期営業利益予想を従来の170億円から153億円(会社計画160億円)に減額した。同期は精密機器の買収効果やブレーキ事業の改善を見込むものの、円高ドル安に伴うエレクトロニクス事業へのマイナス効果が大きいとみる。投資判断は「中立」を継続。

  通信株:NTTドコモ(9437)は3.5%高の2800円、KDDI(9433)は3.1%高の3252円、ソフトバンクグループ(9984)は2.4%高。野村証券は、国内通信事業ではスマートフォンの利用拡大やFTTH(光ファイバー)卸の進展、非通信事業では金融・決済、コマース、コンテンツの利益拡大、海外事業も収益性改善が見込める、と指摘。また、設備投資の効率化で各社は中期計画で株主還元を強化していると評価した。

  フジミインコーポレーテッド(5384):6.1%高の1796円。いちよし経済研究所はフェアバリューを2000円から2200円に上げた。17年3月期はスマートフォン新製品向けに一般工業用研磨材が新規用途を中心に拡大する見込みで、CMPスラリーも半導体の微細化プロセス進展により引き続き拡大するとみる。17年3月期営業利益予想を40億円から42億円に(会社計画38億円)、18年3月期を43億円から45億円に増額した。投資判断は「買い」を継続。

  ドウシシャ(7483):5.4%高の2280円。岩井コスモ証券は投資判断を「中立プラス」から「アウトパフォーム」に上げた。ニッチな新市場の育成・取り込みによる成長力を評価。財務体質は強固で、株主資本利益率(ROE)が10%を超えるなど資本効率も高いと分析する。目標株価は2600円を継続。

  ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090):150円(18%)高の979円とストップ高。医療従事者向け専門サイトを運営するエムスリー(2413)と資本業務提携する、と24日に発表。エムスリーグループの総合力を活用し、HメタボTが展開するバイオマーカー事業でうつ病バイオマーカーの実用化と事業化の加速を目指す。資本提携では、エムスリーを含む4社を第三者割当先とし新株を発行し、約3億6000万円を調達する。

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