トヨタ、米ウーバーに出資へ-ライドシェアで自動車大手の競争激化

更新日時
  • トヨタの投資額は小さいと事情に詳しい関係者は説明
  • ウーバーはドライバー向けのリースプログラムを拡大できる

トヨタ自動車は米配車サービス会社ウーバー・テクノロジーズに戦略的投資をすると明らかにした。両社はウーバーのドライバーへの自動車リースの提供で協力する。ライドシェア(相乗り)市場をめぐり、世界の大手自動車メーカーなどの競争が激化しそうだ。

  事情に詳しい関係者が匿名を条件に語ったところによれば、トヨタの投資額は小さく、大規模な出資や将来的にウーバーを支配することには関心がないという。それぞれが別々の道を歩むことを決めた場合、トヨタは容易に投資を引き揚げることができる。顧客が配車サービスをどのように利用しているかについて、トヨタはノウハウを構築することを望んでいるという。

  両社は出資規模の公表を控えた。ウーバーはトヨタと手を組むことで既存のリースプログラムを拡大できる。同プログラムにはエンタープライズ・ホールディングスも含まれる。世界3大自動車メーカーの独フォルクスワーゲン(VW)と米ゼネラルモーターズ(GM)はそれぞれ、ウーバーと競合するイスラエルのゲット、米リフトと提携している。自動車業界以外からも、米アップルが中国の配車アプリ最大手の滴滴出行への出資を発表している。

トヨタ本社での展示車両

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  トヨタの専務役員、友山茂樹氏は発表資料で、「ライドシェアは、未来のモビリティ社会を創造する上で大きな可能性を秘めている。ウーバーとの協業により、安心、便利で、魅力的なモビリティサービスをお客様にお届けすべく、検討を進めていきたい」と述べた。

  トヨタ広報担当の桐本慶祐氏は、両社が今年後半までに新たなリースのオプションを提供し始めることができると期待していると述べた。トヨタとしては今回の協力の将来性を認識しているが、パイロット・プロジェクトとしての開始を望んでおり、調査を行った上で次に何が可能かを検討したいと説明した。

原題:Toyota-Uber Places Automakers in Rival Ride-Sharing Alliances(抜粋)