米国債:2年債が下げ埋める-利回り上昇で入札が「極めて良好」

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24日の米国債市場では、2年債が下げを縮める展開となった。この日の2年債入札(発行額260億ドル)では旺盛な需要を集め、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札比率は、2年債入札としてはデータでさかのぼれる2003年以降で最低となった。

  2年債利回りは一時大きく上昇したが、その後上げを縮小した。入札では投資家の需要を測る指標の応札倍率が昨年11月以来の高水準となった。ブルームバーグがプライマリーディーラー23社のうちの6社を対象に実施した調査では、この日の入札は「極めて良好」と評価された。この日は朝方発表された4月の新築住宅販売が急増したことを受けて、米国債は一時大きく下げていた。

  米金融政策により敏感な期間が短めの米国債利回りはここ2週間に上昇してきた。6月にも利上げする可能性があるとの認識を複数の政策当局者が示したことが背景にある。先週公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)4月会合の議事録は、次の利上げはトレーダーらの予想よりも早期に実施される可能性があることを示唆した。世界的に9兆ドル相当の国債がマイナス金利となる中で米国債の投資妙味が高まったことから、今月実施された米10年債入札では投資家からの需要が旺盛だった。

  みずほセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、 ジェームズ・コンビアス氏(ニューヨーク在勤)は2年債入札について、「あらゆる面から見て極めて力強い入札だ。ここまでの力強さは誰もが驚いただろう」と指摘。「2年債は、特に海外投資家にとって非常に魅力的に映るだけの水準になってきた。2年債には既に1回の引き締めが織り込まれている」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.91%と、終値ベースで3月15日以来の高水準。その翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が2016年の利上げ予測を下方修正していた。同年債(表面利率0.75%、2018年4月償還)価格はこの日99 22/32。

  2年債入札では、プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札全体に占める比率は32.5%と12年以来の高水準だった。プライマリーディーラーの比率は17.7%で、前月の入札での38.4%から低下した。

  ジェフリーズ・グループのマネーマーケット・エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「きょうの動きは、米利上げへの傾斜を反映したというより、市場の内部要因や流動性との関連が強い」と分析した。

  ブルームバーグがまとめた金利先物データによれば、6月の利上げ確率は34%と、1週間前の12%から上昇している。

  フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は23日、年内に2、3回の米利上げを予測できると述べた。同総裁は今年のFOMC会合で投票権を持たない。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は27日に講演を行う。

  財務省は25日に5年債(発行額340億ドル)、26日に7年債(同280億ドル)の入札を実施する。25日には2年物変動利付債の入札も予定されている。

原題:Treasury Two-Year Notes Pare Losses After ‘Outstanding’ Auction(抜粋)

(第4段落のコメントを差し替え、6段落以降を追加し更新します.)
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