欧州債:ギリシャ債ほぼ変わらず-支援協議のユーログループ進行中

24日の欧州債市場では、ギリシャ国債が前日からほぼ変わらず。ギリシャ向け次回融資をめぐる判断を下すためブリュッセルで開催中のユーログループにあわせ国際通貨基金(IMF)が新たな解決策を提示したが、この解決策に従うと債券市場は消化不良となる恐れがある。

  IMFは報告書で、欧州安定化メカニズム(ESM)がギリシャ向け融資を確保するために2000億ユーロ相当の長期債を発行することを提案。低金利を背景に長期債の発行額を増やしているフランスやスペインなど各国と競合することになる。
 
  スミス・アンド・ウィリアムソン・インベストメント・マネジメントで資産運用に携わるジョン・アンダーソン氏(ロンドン在勤)は「ESMが借り手として過去最低の金利で長期債を発行するのは理にかなう。それは確かだ」と述べつつ、「消化するには大きな規模だ。ギリシャ債務の圧縮もない」と語った。

  金融危機が始まって以降、ギリシャの債務を減らすためのあらゆる努力が行われたにもかかわらず、同国経済の縮小ペースが加速したことで債務負担がますます膨らみ、ギリシャ債務の国内総生産(GDP)比率は2008年を大きく上回る水準に達した。

  ブリュッセルで開催されているユーロ圏財務相会合では、110億ユーロ規模のギリシャ支援融資の実行が主に協議されるが、同国の債務負担を償還期間の延長や金利の引き下げで軽減する手段についても話し合う。IMFはギリシャの財政を持続可能なものとするには、さらなる債務再編が必要だと主張しているが、ギリシャの債権者のほぼ全てが公的機関という現状では、投資家ではなく納税者が負担を被ることになる。

  ロンドン時間午後4時40分現在、ギリシャ10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの7.27%。一時は7.18%と、年初来の最低を付けた。2012年3月時点では44%を超えていた。

  
原題:IMF Proposes Tough Task for ESM as Greece Seeks Sustainable Debt(抜粋)