欧州投資銀行は窮地、米国勢が支配するリスク-英バークレイズCEO

英銀バークレイズのジェームズ(ジェス)・ステーリー最高経営責任者は、欧州の投資銀行がなんとか利益を出そうと事業を縮小する中で、地元市場の支配を米銀勢に奪われつつあると述べた。

  新しい規制と低金利、過去の不祥事に起因する費用が欧州の銀行を「窮地」に追い詰めていると、ステーリーCEO(59)はブリュッセルでの講演で述べた。欧州の銀行はこの10年で域内の市場シェアを約20%失った一方、米国勢はシェアを伸ばしたと指摘した。

  欧州の資本市場は「米国の支配下に陥ろうとしている。この傾向が続けばごく近い将来に、域外の金融機関にほぼ全面的に依存する状況になりかねない」とステーリー氏は警告。「私の考えでは、これは問題だ」と付け加えた。

  バークレイズのほか、ドイツ銀行クレディ・スイス・グループも人員削減、事業撤退、資産売却を進めている。域内の銀行がバランスシート上に抱えるリスクを減らしながら市場の仲介役を務められるよう、欧州の規制当局は資本市場の発展に対する障害を取り除かなければならないとステーリーCEOは論じた。

  「欧州の政策担当者は決断しなくてはならない。しかも迅速な決断が求められている。欧州が依存している資本市場の仲介業者を誰が保有し、経営し、管理しても構わないのか、はっきりと決めなくてはならない」と語った。

  講演後のブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューでは、米国の投資銀行も資本コストをカバーできる収入を上げているわけではないとして、業界に「構造的な障害」があることを示していると指摘した。

原題:European Banks Face Risk of U.S. Rivals’ Dominance, Staley Says(抜粋)