金融市場に波乱のリスク、アジア減速や大衆迎合主義で-ECB報告

欧州中央銀行(ECB)は金融市場で波乱が生じるリスクが増していると警告し、新興市場経済の成長減速と銀行の収益力の低さ、ユーロ圏でのポピュリズム(大衆迎合主義)台頭を指摘した。

  ECBは24日公表した半期金融安定報告で、「中国の成長が予想以上に減速すれば新興市場全体、特に資源輸出国が同時に低迷することが十分にあり得る」とし、「そのようなシナリオの下で先進国・地域の金融システムは消費者信頼感と企業景況感の悪化や、金融市場でのボラティリティ再燃に見舞われる恐れがある。そのようなボラティリティは国境を越えた資本の流れが突然停止する、もしくは反転することによって増幅される可能性がある」と分析した。

  ECBは金融機関の低収益性と新興市場の弱さを「システムに対する中程度のリスク」と位置付けた。ユーロ圏での構造改革の中断、もしくは逆行すら望む大衆迎合的な政党が台頭することによって高まる政治的な不透明性については、「潜在的」リスクだとしている。

原題:ECB Warns of Financial Turmoil as Populism Adds to Asia Risks(抜粋)

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