きょうの国内市況(5月24日):株式、債券、為替市場

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●日本株続落、円高推移と米統計待ちで広く売り-売買代金は連日最低に

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  東京株式相場は続落。為替の円高懸念に加え、米国の経済統計や利上げの有無を見極めたいとの姿勢が強い中、輸送用機器や機械、電機など輸出株、非鉄金属や鉄鋼など素材株、保険や銀行など金融株中心に幅広い業種が売られた。東証1部の売買代金は連日でことし最低。

  TOPIXの終値は前日比12.18ポイント(0.9%)安の1326.50、日経平均株価は155円84銭(0.9%)安の1万6498円76銭。

  アムンディ・ジャパンの浜崎優市場経済調査部長は、過去のケースをみると、「利上げを始めてから2回目までマーケットは疑心暗鬼になる。利上げが景気減速をもたらすのか、景気が良いから利上げするのかが見極めにくいためだ」と指摘。国内も、「財政政策や消費税増税についてサミットが終わるまで出てこない状況。あまりにも不透明なことが多過ぎる」と話した。  

  東証1部の売買高は16億2783万株、売買代金は1兆6659億円と前日に続きことし最低を更新。東証1部33業種は保険、鉱業、非鉄、鉄鋼、機械、輸送用機器、海運、銀行、電機、その他製品など31業種が下落。パルプ・紙、空運の2業種のみ上昇。鉱業は、23日のニューヨーク原油先物が0.7%安の1バレル=48.08ドルと4営業日続落したことを受けた。

  売買代金上位ではトヨタ自動車やノーリツ鋼機、マツダ、富士重工業、クボタ、神戸製鋼所、IHI、東京海上ホールディングス、東芝が安く、日産自動車による全株式売却の検討事実が24日付の日本経済新聞で報じられたカルソニックカンセイは急落した。半面、JPモルガン証券が投資判断を上げたいすゞ自動車は買われ、NTTドコモやブイ・テクノロジーも高い。

●債券上昇、流動性供給入札で好需給を確認-米利上げや財政出動は懸念

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  債券相場は上昇。米国の早期利上げや財政出動をめぐる観測などを背景に売りが先行した後、この日の流動性供給入札で需給の良さがあらためて示されたことで、買いが優勢となった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比2銭安の151円73銭で取引を開始し、いったん9銭安の151円66銭まで下落した。午後に入ると水準を切り上げ、一時は151円83銭まで上昇し、結局は4銭高の151円79銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「米国で年内2回の利上げがあっても、長期金利は大して上昇しないとの見方が定着しているのではないか」と述べた。「6月の大量償還が視野に入る上、インデックス投資家の動きも予想され、相場は底堅い」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.10%で開始し、その後マイナス0.095%に上昇。午後はマイナス0.105%に戻している。

  財務省が午後発表した流動性供給入札(発行額5000億円)の結果によると、募入最大利回り較差がマイナス0.003%、募入平均利回り較差がマイナス0.005%となった。今回は残存期間5年超15.5年以下の国債が対象。投資家需要の強弱を示す応札倍率は4.03倍と、同年限を対象とした入札としては昨年9月以来の高水準となった。
  

●ドル・円は109円台前半、株安で円買い圧力根強い-サミット見極めへ

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円台前半で推移。前日の米国市場で株価と原油先物相場が下落し、この日の日本株も続落した中で、リスク回避に伴う円買い圧力が根強い展開となった。

  午後3時45分現在のドル・円相場は109円26銭付近。午前に付けた109円46銭を上値に、午後には109円17銭まで水準を切り下げる場面が見られた。前日の海外市場では一時109円11銭と、3営業日ぶりの水準までドル安・円高が進んでいた。

  みずほ証券投資情報部の由井謙二FXストラテジストは、米利上げの株式市場への影響がやや意識される中で、リスク回避の円買いがドル・円の上値を抑えていると言い、「今週は伊勢志摩サミットを控えて何かしらの政策対応があるのかないのかということもあり、動きにくいところがある」と説明。一方、「日米の金融政策が注目されるようになると、2年金利差に沿ってドル・円は切り上げていく可能性がある」とみる。

  豪ドルは豪中銀総裁の発言を受けて一段安となり、対米ドルでは一時1豪ドル=0.7167米ドルと、3月2日以来の安値を付けた。円に対しては一時1豪ドル=78円35銭と、6日以来の水準まで下落した。 

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