ドル・円は109円台前半、株安で円買い圧力根強い-サミット見極めへ

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  • 109円46銭を上値に午後には109円17銭まで円高に振れる場面も
  • 日米2年金利差に沿ってドル・円切り上げていく可能性-みずほ証

24日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円台前半で推移。前日の米国市場で株価と原油先物相場が下落し、この日の日本株も続落した中で、リスク回避に伴う円買い圧力が根強い展開となった。

  午後3時45分現在のドル・円相場は109円26銭付近。午前に付けた109円46銭を上値に、午後には109円17銭まで水準を切り下げる場面が見られた。前日の海外市場では一時109円11銭と、3営業日ぶりの水準までドル安・円高が進んでいた。

  みずほ証券投資情報部の由井謙二FXストラテジストは、米利上げの株式市場への影響がやや意識される中で、リスク回避の円買いがドル・円の上値を抑えていると言い、「今週は伊勢志摩サミットを控えて何かしらの政策対応があるのかないのかということもあり、動きにくいところがある」と説明。一方、「日米の金融政策が注目されるようになると、2年金利差に沿ってドル・円は切り上げていく可能性がある」とみる。

  23日の米株式相場は主要3株価指数が軒並み下落。また、ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が4営業日続落した。この日の日本株は続落し、日経平均株価は前日終値比115円84銭安の1万6498円76銭で取引を終えた。

  ノムラ・インターナショナルの後藤祐二郎シニアFXストラテジスト(ロンドン在勤)は、「米2年債の金利は引き続き上がっているが、株などは利上げに対する警戒的な部分がゼロではないので、それでドル・円の上昇のモメンタムが鈍化しているという感じ」と説明。「リスクセンチメント的にも原油などが調整気味なので、対オーストラリア・ドルなどでも円は買われている」と言う。

  豪ドルは豪中銀総裁の発言を受けて一段安となり、対米ドルでは一時1豪ドル=0.7167米ドルと、3月2日以来の安値を付けた。円に対しては一時1豪ドル=78円35銭と、6日以来の水準まで下落した。

  一方、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が年内に2、3回、2017年に3、4回の利上げは連邦公開市場委員会(FOMC)にとってなお「妥当な線」と述べるなど、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からはタカ派的な発言が引き続き目立っている。

  ノムラの後藤氏は、「当社もいったんは9月の利上げということで、6月から後退させたが、先週末にまた7月に戻してきている」と説明。「ちゃんとデータがしっかりしてきて、7月に利上げできるということで、当然その前提条件としてBrexit(英国の欧州連合脱退)も回避されているということであれば、そのくらいの2カ月くらいのスパンではドル・円のアップサイドリスクは高まってきたという気はする」と話す。