米石油業界の幹部、カントリークラブ文化は健在-原油下落局面でも

  • S&P500種株価指数のエネルギー企業の20%がCEOの会費カバー
  • カントリークラブは業界幹部がビジネスについて話し合う場

米テキサス州の地中深くにあるシェール層はエネルギー企業のバランスシートにとって重要だが、地上で起きていることも大切だ。特に、その土地が同州の会員制カントリークラブによって保有されている場合にはなおさらだ。

  ランチタイムを利用して契約について協議したり、18ホールを回る間に合併のアイデアについて話し合ったりするなど、エネルギー産業の拠点にあるカントリークラブは石油・天然ガス業界の幹部らにとって業界の有力者らと触れ合う絶好の機会を提供している。だからこそ、企業にとってカントリークラブの5桁に上る年会費は支出の価値があり、少なくとも幹部らはこうしたクラブの利用が株主たちに容認されることを望んでいる。

  石油業界はここ数十年で最大の原油価格下落に見舞われているにもかかわらず、ブルームバーグが集計したデータによると、S&P500種株価指数を構成するエネルギー企業の最高経営責任者(CEO)の約20%が、カントリークラブの年会費の払い戻しを受けることが認められていた。この割合は全業界で最大となっている。

  報酬コンサルタント会社ロングネッカー・アンド・アソシエーツのブレント・ロングネッカーCEOは、取引が重要な部分を占める石油・ガス事業の性質に触れ、「ネットワーク作りの一手段だ。以前に私がこうしたクラブを訪れた際には、いつも業界幹部らが顔をそろえていた。彼らは不動産をめぐって競合していたかと思えば、翌日には合弁事業で協力している」と指摘する。

年会費

  ブルームバーグが集計したデータによると、アナダルコ・ペトロリアムは昨年、アル・ウォーカーCEOの不特定の「クラブ年会費」として3万4489ドル(約380万円)を支出。こうしたデータを提示しているS&P500種構成企業のうち最高額だった。

  エネルギー探査会社EQTのデービッド・ポージスCEOは「カントリー・ダイニング・クラブ年会費」として1万5922ドル、ノーブル・エナジーのデービッド・ストーバーCEOは昨年9512ドルを「クラブ会費」として、バレロ・エナジーのジョゼフ・ゴーダーCEOは「クラブ会費の払い戻し」として8803ドルを受け取っている。届け出ではこれらの年会費は幹部報酬の一部とされているが、どのクラブに支払われたかは特定されていない。

  アナダルコとノーブル、バレロの担当者に電話と電子メールでコメントを求めたが回答は得られていない。EQTの広報担当者は電子メールで、同社の「幹部報酬方針として手当も含まれており、それは業界の他企業の幹部に支払われている手当の中央値と同水準かそれを下回っている」と説明した。

原題:Oil Industry Maintains Country Club Culture During Downturn (1)(抜粋)

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