カルソニック株が3カ月半ぶり下落率-日産自が保有全株式売却の報道

日産自動車が全株式売却を検討しているとの報道を受けて、系列部品メーカーのカルソニックカンセイの株価が約3カ月半ぶりの下落率となった。

  カルソニック株は24日に一時、前日比7.2%安の810円となり、2月12日以来の下落率となった。日産自が保有するカルソニックの約41%の全株式を売却する方針と日本経済新聞(電子版)が23日夜に報じた。電気自動車(EV)や自動運転で自動車メーカーが必要とする部品や技術が大きく変わっていることが背景にあり、売却額は1000億円を超える見込みとしている。

  日産自は24日、カルソニック株の売却報道について、発表したものでなく、現時点で開示すべき決定事実はないとのコメントを発表。カルソニックはルノー・日産連合にとって最も重要なパートナーの一つであり、同社の競争力向上につながるさまざまな選択肢を考慮・検討しており、開示すべき事項があれば速やかに開示するとした。カルソニックの広報担当、熊谷知未氏は、株式の売却は日産自が決めることで、「当社としてはコメントできない」と電話取材に述べた。

  カルソニックは自動車の分野で熱交換器や空調機器、コンプレッサーなどを製造・販売している。前期(2016年3月期)決算で、売上高1兆533億円、営業利益382億円、純利益225億円で、売上高のうち84%が日産自向けだった。ホームページによると、昨年3月末の大株主名簿で、日産自が40.7%となっている。