米フィラデルフィア連銀総裁:年内に2、3回の利上げを予想

更新日時
  • 経済動向が自分の予想通りなら6月の利上げは適切とハーカー総裁
  • 原油相場の回復がインフレ率を押し上げる

米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は23日、年内に2、3回の米利上げを予測できると述べるとともに、インフレ率が中期的に米金融当局の目標に戻るだろうとの見方を示した。

  同総裁はフィラデルフィアでの講演で、「政策がどのように展開するか明確な道筋を示すことはできないが、これから年末までに2回ないし3回の利上げの可能性は容易に予想できる」と述べた。

  ハーカー総裁は講演後に記者団に対し、「経済データが発表され、それが米景気の強さを予想する私の見解とあまり一致しないなら、私は一呼吸置くが、そうでなければ6月利上げが適切だと思う」と発言した。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は6月14、15両日に開かれる。

  同総裁は世界的な逆風にもかかわらず米経済が成長を維持していると強調。米労働市場は「極めてダイナミックだ」と指摘した。

  ハーカー総裁は「米経済が私の予想通りの経路をたどった場合、金融政策は過去の水準からみて過度に緩和的になる」と述べ、「その結果、インフレ加速と積極的な政策行動の必要性という新たなリスクの可能性が生じるだろう」と分析した。

  同総裁はその上で、インフレ率が持続可能な形で加速するまでには時間がかかる可能性があり、また中立的なフェデラルファンド(FF)金利が過去と比べて恐らく下がっているという2つの理由から利上げは緩やかに進むと予想していると述べた。

  物価動向については「エネルギー価格が安定し、再び上昇し始めれば、インフレ率が来年中に目標の2%まで回復すると私はみている」と説明した。同総裁は来年、FOMCの投票メンバーになる。

原題:Fed’s Harker Sees Two to Three Hikes in 2016 as Prices Gain (1)(抜粋)