ドイツ銀行をSECが調査、住宅ローン担保証券関連の損失で-関係者

ドイツ銀行が2013年ごろに住宅ローン担保証券(MBS)取引ビジネスで証券価値を水増しして損失を隠したかどうかをめぐり、米証券取引委員会(SEC)が調査している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者らによれば、調査官が注目しているのは、ドイツ銀行で当時、エージェンシー・パススルー証券として知られる米政府支援機関のMBSのトレーディングを担当していたトロイ・ディクソン氏のポジション。SECはドイツ銀が長期間にわたってこれらの証券の損失計上を遅らせたかどうかを調べているという。関係者らは部外秘情報だとして匿名を条件に明らかにした。

  ドイツ銀の広報担当、アマンダ・ウィリアムズ氏は「特定のポジションで以前認識された損失に関する今回の調査に当行は協力している」と述べるにとどめ、それ以上のコメントは避けた。ディクソン氏とSECの報道官はコメントを控えた。

  事情を知る別の関係者らによれば、これらの証券の損失は数億ドルに達した可能性があり、評価損計上を遅らせていた場合には少なくとも13年の数四半期分の利益が押し上げられていたかもしれないという。当時は、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が量的緩和プログラムの縮小について言及し始めたことで債券市場は痛手を受けていた。

  米金融取引業規制機構(FINRA)の記録によると、ディクソン氏は13年にドイツ銀を去った後、程なくしてヘッジファンド、ホリス・パーク・パートナーズを設立した。
  
原題:Deutsche Bank Mortgage Bond Losses Said to Be Probed by SEC (1)(抜粋)