アップルのサプライヤー、来年発売の新型iPhoneに準備加速

  • シャープ、サムスン電子などOLEDディスプレーの需要に備え
  • アプライド・マテリアルズのディスプレー製造装置受注が急増

米アップルのサプライヤーの少なくとも1社はすでに、来年発売予定の新型「iPhone(アイフォーン)」への部品供給で恩恵を受けている。

  この新型iPhoneは、従来機種に比べ高精細で鮮明な有機EL(OLED)ディスプレーを備えるのが特徴。半導体製造装置の米アプライド・マテリアルズが先週、ディスプレー製造装置の受注がほぼ4倍に増えていると発表し、OLEDディスプレーに対するアップルの需要を満たすためメーカーが設備刷新を進めている状況が初めて明らかになった。

  パイパー・ジャフレーのミネアポリス在勤アナリスト、ジーン・マンスター氏は「工作機械や装置で現在入っている注文の一部は、サプライヤーが2017年秋に備えるためのものだ」と指摘。「この新設備で17年秋に新型iPhoneの用意が整う。その頃になれば、今年秋よりも設備刷新の影響はより大きく表れる」と述べた。

  アップル広報のトルーディー・ミュラー氏はコメントを控えた。

  OLEDディスプレーはバックライトを必要とせず、従来の液晶ディスプレーなどと比べ薄くできる。さらに発色も良くエネルギー効率にも優れるため、iPhoneの電池寿命を延ばすことも可能になる。鴻海精密の傘下に入ったシャープ、サムスン電子、LGディスプレーは過去2カ月で相次ぎOLEDディスプレーへの投資増額を表明したが、いずれもアップルのサプライヤーだ。

  3社ともアップルを最大の顧客としている。ブルームバーグのまとめたデータによると、シャープは売上高の20%を、LGディスプレーは30%強を、サムスン電子は4.8%をそれぞれアップルが占めている。

  

原題:Apple’s Suppliers Gear Up to Bring New Screens to 2017 IPhone(抜粋)