全国民に「無条件」で年330万円給付の案、物価高のスイスで国民投票へ

スイスでは国民全員に年3万ドル(約330万円)を無条件で給付する案が検討されている。

  さまざまな社会保障給付に代わる「無条件基礎所得」についての国民投票が6月5日に行われる。金額は決定されていないが、成人で月2500ドル、子供はその4分の1の案が示されている。

  良い話のように聞こえるが、月2500ドルでは貧困と定義される所得水準からほとんど抜け出せない。スイスは世界一物価が高い国の一つ。国民可処分所得中央値の60%未満が貧困と定義され、スイス統計局によると2014年はおよそ8人に1人が貧困層に該当した。

  いずれにせよ、この案が国民投票で支持される可能性は低い。10万人の署名を集めたため国民投票で採決されることになったが、世論調査では60%余りが反対。増税につながるうえ、勤労意欲を殺ぎ必要な技能を持つ労働者の不足を招くとして政府も反対している。

原題:One of the World’s Most Expensive Countries Is Debating Giving Away Money(抜粋)