ユーロ圏に減速の兆し、受注軟化で見通し暗い-マークイット

ユーロ圏では5月に民間セクターの活動が予 想に反して減速した。年初に見受けられた力強い成長ペースを維持でき ない兆候を示した。

マークイット・エコノミクスが23日発表した5月のサービス業と製 造業を合わせたユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)速報値は52.9 と、4月の53.0を下回った。エコノミスト調査では53.2への上昇が見込 まれていた。サービス業PMIは53.1で前月から変わらずとなった一 方、製造業PMIは前月から低下した。

ユーロ圏経済の1-3月(第1四半期)成長率は0.5%と、1年ぶ りの高成長だった。利下げや資産購入プログラム拡大にもかかわらず物 価上昇圧力は高まっていない状況で、欧州中央銀行(ECB)は域内の 各国政府に景気支援でそれぞれの役割を果たすよう呼び掛けを強めてい る。

マークイットのエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「1- 3月の力強い成長ペースは一時的となりそうだ」とし、「調査結果は域 内が低成長局面にはまり込んだ様相を浮き彫りにした。ECBのさまざ まな刺激策や競争力ある為替レート、物価下落で家計が受ける恩恵にも かかわらず、成長と雇用増はいら立たしいほど緩慢な状態にある」と語 った。

マークイットによれば、5月の新規受注は昨年1月以来の低い伸び で、6月はよくても控えめな伸びにとどまる見通し。雇用は1年2カ月 連続の増加となったが、平均出荷価格は下落が続いた。

原題:Euro-Area Growth Seen Slowing as Outlook Clouds Amid Weak Orders(抜粋)