ドラギ総裁、ユーロ圏の成長モメンタム見極めへ-6月2日に予測

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  • ECBスタッフは来週の政策委に向け経済予測を準備
  • 5月のユーロ圏PMIは予想に反し前月を下回る

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁にとって、ユーロ圏経済の見通しが幾らか明瞭になりそうだ。
 
  ECBスタッフは6月2日に公表する最新の経済予測を準備している。1-3月(第1四半期)のユーロ圏成長率は1年ぶり高水準だったものの、これがインフレ率を目標水準に戻してくれる新たなトレンドの始まりなのか、一時要因によるもので一段の緩和措置が必要なのかを見極めることが重要になる。

  1-3月は暖冬や原油安など、成長を押し上げる特別な要因があった。ABNアムロ銀行のシニアエコノミスト、アリン・スハウリング氏は「ドイツでは暖冬が建設を後押しした。フランスでは消費が非常に強い伸びを示した」と指摘。「第2四半期には反動が来るだろう」と話す。

  第1四半期のユーロ圏成長率は0.5%。ブルームバーグのエコノミスト調査によれば、第2四半期は0.4%に減速すると見込まれている。

  ECBは今年に入り追加利下げや量的緩和(QE)拡大の措置を講じている。バンク・ピクテ(ジュネーブ)のエコノミスト、フレデリック・デュクロゼ氏は成長とインフレについてドラギ総裁が来週発表する最新のECB予測は幾分楽観的なものになっているだろうと予想。その上で「ECBの課題は過度に楽観的な印象を与えないことだ。既存の措置の効果が出るまでの時間は稼ぎたいが、安心し切っているわけではなく追加行動の用意はあるということを伝えなければならない」と解説した。

  23日発表された5月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)は予想に反して前月から低下、52.9 と4月の53.0を下回った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では上昇が見込まれていた。25日にはドイツのIfo経済研究所による独企業景況感指数も発表される。

  
原題:Draghi Waits for Euro-Area Mist to Lift as Special Effects Wane(抜粋)
Draghi Waits for Economy Mist to Lift After Special Effects (2)

(最終段落に5月のユーロ圏PMIについてなどを追加します.)
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