独バイエル:米モンサントに買収提案、約6.8兆円-株価は下落

更新日時

  ドイツの製薬会社バイエルは米モンサントに約620億ドル(約6兆8100億円)規模の買収提案を行った。合併が成立すれば、世界最大の農薬及び種子メーカーとなるが、投資家はバイエルの財務への負担が重過ぎることを懸念し、株価は下落した。

  バイエルが23日明らかにしたところによると、同社は5月10日付でモンサントに1株当たり現金122ドルでの一方的買収案を示した。モンサント株の動きは投資家が買収成立を疑問視していることをうかがわせる。

  ユニオン・インベストメントでバイエル株を含め運用に携わるマーカス・マンス氏は「提示額は買収で効果が上がる範囲の上限だ。引き上げが必要になる公算が大きいようにみられるが、その場合、買収の魅力は薄れる」と指摘した。

  バイエルのベルナー・バウマン最高経営責任者(CEO)は、両社が建設的な協議を行っていると述べた。

  モンサントの株主資本を約530億ドルと評価する買収価格は5月9日の株価に37%上乗せの水準。バイエルによれば、買収代金は社債と株式の組み合わせで調達する。約155億ドル相当の株主割り当て増資を計画している。資産売却は考えていないとバウマンCEOが述べた。

  バンク・オブ・アメリカとクレディ・スイス・グループがバイエルに助言とファイナンスでの協力を提供。ロスチャイルドも財務アドバイザーに起用された。

  株価は前週末比5.7%安となった。

原題:Bayer’s $62 Billion Monsanto Takeover Bid Spooks Investors (1)(抜粋)
European Shares Slide as Bayer Leads Chemicals Drop, Oil Falls