【個別銘柄】ファンケルが大幅安、セブン銀も安い、ラウンドワン急伸

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23日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ファンケル(4921):前週末比6.3%安の1427円。4月の連結売上高は前年同月比4.3%増と20日に発表した。3月の15.1%増から伸び率は低下した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17年3月期会社売上計画は強気で、中期計画の18年3月期営業利益100億円は困難と分析。栄養補助食品事業とその他事業で市場環境と競争激化が響くとみる。17年3月期営業利益予想を34億2000万円から25億円に減額。17年3月期第1四半期は、先行的な広告費増額を織り込み、営業損失2億7000万円(前年同期は6億4000万円の黒字)を予想した。 

  ラウンドワン(4680):8.7%高の763円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を960円から1160円に上げた。16年4月の国内既存店月次売上高伸び率の17カ月ぶりのプラス転換に加え、人気アミューズメント機器導入が優先的に大量導入されていることなどを勘案した。17年3月期営業利益予想を従来の71億円から前期比18%増の75億円に、18年3月期を90億円から102億円に増額した。

  セブン銀行(8410):3.1%安の407円。全国17都府県にあるコンビニの現金自動預払機(ATM)約1400台で今月15日 、偽造クレジットカードとみられるカードが一斉に使われ、現金計約14億円が不正に引き出される被害があったことが分かったと共同通信が22日に報じた。セブン銀行のATMが使われ、同行の被害相談で事件が発覚したという。

  地銀株:大垣共立銀行(8361)は6.3%安の314円、富山銀行(8365)は4%安の3385円など。SMBC日興証券は上場地銀全行の決算を集計した20日付リポートで、17年3月期計画は2割弱減益を見込んでいるが、下方リスクが残ると指摘。例年よりも甘い会社計画が目立ち、17年3月期は利益の先食いで乗り切れるかもしれないが、マイナス金利政策の長期化の確度が高まる中、18年3月期以降を見越した利益のコントロールに疑問を呈さざる得ないとした。

  コスモエネルギーホールディングス(5021):5.5%高の1504円。JPモルガン証券は目標株価を1400円から2000円に引き上げた。投資判断は「オーバーウエート」を継続。17年3月期は石油事業の改善、18年3月期は新規油田の生産開始で、今後3年間の実質経常利益成長率は年平均で34%に達すると分析。株主還元拡充意欲も高く、同社では18年3月期まで毎年増配が実施されると予想した。

  伊藤ハム米久ホールディングス(2296):3.7%高の973円。BNPパリバ証券の大和樹彦アナリストは、20日午前の決算説明会で宮下社長から国内事業の採算改善や海外向け輸出拡大方針が示され、業績回復に対する確信が強まったようだと電話取材で指摘した。

  東和薬品(4553):8.5%高の5750円。野村証券は目標株価を5100円から5900円に上げた。今期は後発医薬品の数量増と高薬価品の営業強化によるミックス改善が減価償却費や人件費の増加などを補うとみる。17年3月期営業利益予想を102億円から120億円(会社計画105億円)、来期を103億円から120億円に増額した。投資判断は「中立」を継続。

  東芝テック(6588):3.7%安の370円。16年3月期営業損益は4億8100万円の赤字になった、と20日に発表。従来予想は22億円の黒字だった。12年8月にIBMから買収したグローバルコマースソリューション事業で粗利が低下したほか、新オペレーションシステム費用などの追加発生に伴う販売費および一般管理費増加などが響いた。

  メニコン(7780):6.1%安の3495円。いちよし経済研究所はフェアバリューを6000円から5700円に引き下げた。今期は新製品の投入と海外事業への先行投資に加え、一時的な原価高で増益率が抑制されるとみる。17年3月期の連結営業利益予想を48億円から38億円に減額(会社計画34億8400万円)した。

  太平洋セメント(5233):2.5%安の270円。野村証券は、現地時間19日の米国のセメント出荷統計によると、米西海岸の1-3月のセメント出荷量は低調で、米西海岸でセメント事業を行う同社は、同様のトレンドとなる可能性があると指摘。西海岸5州の3月のセメント出荷量は前年同月比2%増だったが、1月に悪天候で同17%減となった影響で、1-3月期累積では前年同期比4%減となったという。

  前沢工業(6489):3.5%安の280円。16年5月期営業利益予想を従来比43%減の6億2000万円に下方修正した。公共予算執行の遅れなどにより受注高が減少したことが響いた。

  ウチヤマホールディングス(6059):5.9%安の496円。自己株取得を中止すると、と20日に発表。11月に発表した取得価格の上限14億円のうち、これまでに12億円弱を取得していた。

  ダイビル(8806):6.9%高の1085円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1110円から1190円に上げた。東京は麹町の退去を埋め戻し、大阪も後継リーシングが進んでいると指摘。空室埋め戻しの進ちょくから、17年3月期の連結営業利益予想を98億円から会社計画と同じ100億円、来期を101億円から110億円に増額した。

  光通信(9435):3.8%高の9120円。16年3月期営業利益は前の期比17%増の375億円だった、と20日正午に発表。SMBC日興証券ではポジティブな印象と評価。インターネット接続サービスなど自社商材から得るストック収益の増加に伴い30億円増益となったとし、同収益の拡大継続に向け、光ギガを始めとする自社商材の今後の獲得状況に注目するとした。

  ツクイ(2398):1.0%高の1522円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1500円から1900円に上げた。四半期の着実な業績進ちょくにより、株価は18年3月期を最終年度とする中期経営計画達成を織り込みにいく展開となると予想。内容を含めて同計画は極めて順調に推移している印象で、17年3月期第1四半期経常利益は前年同期比77%増の10億円と、高い伸びを予想する。投資判断「買い」を継続。