OPEC:6月に総会開催-4月のドーハ会合不調の後

  • アナリスト27人のうち1人除き総会では供給に関する合意ないと予想
  • OPECが特に何か行動に出る動機付けはあまりない:ソシエテG

石油輸出国機構(OPEC)はドーハで4月に開かれた会合で原油供給について合意に達することができなかったが、6月2日に開催される総会でも生産量に関して合意することはないと予想されている。

  ブルームバーグが調査を実施したアナリスト27人のうち1人を除き、OPECは6月2日の総会で生産目標を設定しないとの見通しを示した。サウジアラビアは過去最高水準の生産を維持することにより米シェール企業など競合する生産者を圧迫する戦略をとっている。4月のドーハ会合ではロシアなどOPEC非加盟国との増産凍結協議が不調に終わった。この会合でサウジ当局者はイランも増産凍結に参加する必要があると主張した。

  価格下落で米国やナイジェリアの供給に影響が出たため、原油価格は1月に付けた12年ぶりの安値から約80%上昇し1バレル当たりほぼ50ドルとなっている。国際エネルギー機関(IEA)と米ゴールドマン・サックス・グループは、原油の供給過剰が和らぎつつあり、サウジの戦略がようやく奏功していることが示唆されていると指摘する。2014年末にこの戦略が発表された当時、大半のOPEC加盟国は反対する姿勢を示していた。

  ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者、マイケル・ウィットナー氏は「戦略は機能している。OPECが特に何か行動に出る動機付けはあまりないと思う」と指摘。何か行動したとしても、サウジとイランの間の政治的緊張の高まりが協調を阻み、「ドーハ会合も昨年12月の総会も非常に混沌(こんとん)としていた」と述べた。

  昨年12月の総会は、生産目標について合意することなく終了した。OPECはこの総会で、11年末から維持していたがほとんど順守されていなかった日量3000万バレルの生産目標設定を放棄した。
  
原題:OPEC Set for Another Meeting With No Deal After Doha Failure(抜粋)