【ECB要人発言録】域内に明確なデフレリスクが残る-ビスコ氏

5月16日から22日までの欧州中央銀行 (ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名をクリックしてください)。

<5月21日>
ビルロワドガロー仏中銀総裁(仙台でのG7会議後に記者団に):世界成長はなお潜在力を下回っている。今年の早い時期にはかなりの混乱があったが、G7は再び安定し、好ましい傾向もみられる。

バイトマン独連銀総裁(仙台でのG7会議後に記者団に):財政ルールの執行で欧州委員会の厳しさが十分でないため、ECBには低金利を維持するよう圧力がかかっている。

バイトマン独連銀総裁(仙台でのG7会議後に記者団に):G7は為替レートについて協議した。日本は為替レートがアクティブな政策手段ではないとの見解に同意した。

<5月20日>
ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ルーマニアのブカレストで):原油価格急落によるベース効果消失に伴い、今年下半期にユーロ圏のインフレ率は上昇する見込みだ。ECBは原油価格の上昇が続くのか考慮しなければならない。そうなれば政策に影響が及ぶだろう

ハンソン・エストニア中銀総裁(スロベニアのポルトロスで):緩和的な金融政策は妥当であり、辛抱強さが必要だ。

クーレ理事(読売新聞とのインタビューで):銀行収益に対するマイナス金利の全体的な影響はこれまでのところプラス。中銀預金金利をさらに引き下げることは原理上可能だが、現時点でそうした計画はない。家計や企業への融資を増やす銀行向けの固定金利での4年物資金供給オペは、マイナス金利よりもさらに重要。

<5月19日>
スメッツ・ベルギー中銀総裁(スロベニアのポルトロスで):ECBは責務を果たすためすべきことは何でもすべきだ。ユーロ圏内の競争力のバランス回復にとって責務の履行は重要。経済の一部でなお高水準にある債務状況の是正を手助けすることにおいてもこれは重要だ

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁(スロベニアのポルトロスで講演):ユーロ圏のドラマは時間がかかり過ぎで、経済はより強力な刺激を必要としている。刺激策は加盟国の財政政策の中にあるべきだ。

リイカネン・フィンランド中央銀行総裁(インタビューで):インフレ率は2%を超えなければ、平均で2%近くにすることは決してできない。これは算数だ。いずれの方向に対しても一貫性を保つ必要がある。私は両方向に同様のアプローチをとる。

<5月18日>
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁(パリの記者会見で):現在の優先事項は3月に打ち出したパッケージを実践することだ。3月時点の経済分析に照らして適切だったこれら措置は、現在も全て適切だ。

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁(マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)とのインタビューで):ヘリコプターマネーを政策の選択肢として協議する必要ない、これは学術的概念だからだ。当局者は利用可能な手段を使い切っておらず、必要に応じて行動する用意が依然ある。

<5月17日>
ビスコ・イタリア銀行総裁(独紙ハンデルスブラットに対し):ユーロ圏には引き続き明確なデフレリスクがある。デフレについて懸念している、なぜならデフレは破綻をもたらし、実体経済に極めて悪い影響を与えるからだ。

バイトマン独連銀総裁(独紙ウェルトとのインタビューで):金融政策が論争の対象となること自体に問題はないが、ECBの独立性に疑義を呈するべきではない。時間稼ぎはECBの仕事ではないが、金融政策の副作用となり得る。

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