米国株(20日):上昇、情報技術株に買い-利上げめぐる不安が後退

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20日の米株式相場は上昇、テクノロジー銘柄を中心に買われた。利上げをめぐる不安がやや後退した。S&P500種株価指数は7週ぶり安値からの反発となった。

  アプライド・マテリアルズが急伸したことを受け、テクノロジー銘柄に買いが広がった。同社が示した売上高見通しはアナリスト予想を上回った。半導体株は1月以降で最大の上げ。インテルは1.8%高。アップルは1.1%上昇し、週間ベースで5週ぶりの上昇となった。ただ主要株価指数は午後に入り上げを縮めた。米国債が下げを埋め利回りが上昇したことに反応し、銀行株が上昇の勢いを失ったことが背景にある。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2052.32。ダウ工業株30種平均は65.54ドル(0.4%)高の17500.94ドル。ナスダック総合指数は1.2%上昇した。

  セブン・インベストメント・マネジメント(ロンドン)のインベストメントマネジャー、ベン・クマール氏は「結局のところ、市場は世界がばらばらになることはないと気づく」とし、「世界の成長に関する米金融当局のメッセージは非常に前向きだ。ウォルマートの決算はまずまずの内容で、米国の消費者が引き続き小売店での支出を増やしていることを示唆している。パニックになる材料は常に存在するが、基調としては順調といえる」と述べた。

  4月の中古住宅販売件数は3カ月ぶりの水準に増加。中西部で特に増えた。

  今週公表された4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によれば、大半の政策当局者は経済の改善が続いた場合、6月の利上げが適切になるとの認識を示した。

  ただ、6月の利上げにはなお多くの障害が残る。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる国民投票は6月23日に予定されている。中国の成長の勢いも減速しつつある。先物トレーダーらが織り込む6月の利上げ確率は26%。16日時点では4%だった。確率が初めて50%以上となるのは9月。1週間前には2月だった。

  シェーファーズ・インベストメント・リサーチのシニア株式アナリスト、ジョー・ベル氏は「エネルギー関連を中心に過去数年間パフォーマンスが良くなかった銘柄が上昇し始めており、その大半はドルの下落と同時に起きている。ただ最近のドル反発がこれらのセクターには打撃となっている。ドルの弱さが続けば、エネルギーや工業関連だけでなく、海外で事業を展開する多国籍企業すべてに追い風が吹く」と述べた。

  S&P500種の業種別10指数では、情報技術やヘルスケア、素材など9指数が上げた。一方で生活必需品の指数は下落した。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は6.9%低下し15.20。

原題:U.S. Stocks Climb as Tech Shares Rally While Rate Anxiety Ebbs(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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