米国債(20日):週間で昨年11月以来の大幅安、早期利上げ観測で

更新日時
  • 2年債利回り、週間で6カ月ぶりの大幅上昇
  • 先物市場が織り込む6月利上げの確率は26%

20日の米国債相場は週間ベースで昨年11月以来の大幅下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の当局者らが経済指標の安定推移を条件に、6月の政策金利引き上げを検討すると示唆したことが手掛かり。

  金利先物市場が織り込む6月FOMCでの利上げ確率は26%と、16日時点の4%から上昇。米国債市場のボラティリティの指標は前日、約1カ月ぶりの高水準となった。

  投資家らは今週、FOMCからタカ派的なトーンのメッセージが発信されたことに不意を突かれた。18日に公表された4月のFOMC議事録は、6月利上げの可能性が十分残っていることを示唆。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は前日、金融当局は今後2回の会合いずれかでの利上げ実施に近づいているとの考えを示した。

  クレディ・アグリコルの債券戦略責任者、デービッド・キーブル氏は「市場の焦点を6月と7月のFOMC会合に移そうと、政策当局は懸命だ」と指摘。「米国債市場はその準備が全くできていなかった。それが相場に打撃を与えている」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.88%。同年債(表面利率0.75%、2018年4月償還)の価格は1/32上げて99 3/4。同利回りは週間では13bp上昇と、昨年11月6日終了週以来の大幅な上げ。

  10年債利回り前日比1bp低下の1.84%。週間では14bp上昇と、11月以降で最大の上げ。

  ブルームバーグのデータによれば、今週の下落で米国債の2016年のリターンは3%に縮小した。償還期限が1年以上の国債は今月のリターンがマイナス0.1%となっている。

  先物市場が織り込む7月FOMC会合かそれより前の利上げ確率は48%、年末までの確率は75%に上昇した。この算出は利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利がFOMCの新たなレンジの中間値になるとの仮定に基づく。

  CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「6月や7月の引き締めの可能性について市場はほとんど織り込んでいなかった」と指摘。「市場はもう少し織り込もうとしている」とし、2年債利回りは今後1カ月内に1%に達する可能性があると付け加えた。同水準は1月以降つけていない。

原題:Treasuries Weekly Slide Is Most Since November on Fed Outlook (抜粋)

(第7段落以降を追加し、更新します.)
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