ブラックロックに米資産家が要求、高額報酬反対を-非営利団体も賛同

米ソフトウエア会社イノベーティブ・インターフェーシズの共同創業者、スティーブン・シルバースタイン氏(73)はエリートの自己満足や企業幹部の大金持ち、私的な金融取引にうんざりしている。

  図書館向けソフトウエアのイノベーティブ共同創業者として富を築いたシルバースタイン氏は今、所有するトラストを通じて米資産運用会社ブラックロックに対し幹部への大型報酬の否決を促そうとしている。シルバースタイン氏を含め、幹部報酬の支払い慣行やその政治的な影響をより注視するよう資産運用会社に圧力をかける投資家や非営利団体が増えている。

  シルバースタイン氏は「ドナルド・トランプ氏やバーニー・サンダーズ氏、ヒラリー・クリントン氏に至るまで大統領候補者は過剰な最高経営責任者(CEO)の報酬を問題にする」と述べ、「4年前は大統領選挙においてこのような議論はなかった」と続けた。

  シルバースタイン氏のトラストはブラックロックが運用するファンドを通じて企業に出資している。同氏はブラックロックに企業の幹部報酬計画について評価と採決を見直すよう提案。ブラックロックは25日に予定されている年次総会で採決を行う。ニューヨークで活動する非営利消費者団体サムオブアスはシルバースタイン氏の提案に賛同する7万4500人の署名を集めた。

  ブラックロックとバンガード・グループは大半の大手米企業にとって大株主だ。両社は企業の取締役との非公開会合を通じて効果的に影響力を及ぼしていると話すが、シルバースタイン氏が支援する権利擁護団体アズ・ユー・ソウによれば、97%の確率で資産運営会社は取締役側に投じている。

  いわゆる「セイ・オン・ペイ(役員報酬に関して株主が賛否を表明できる制度)」は助言的なものであり拘束力を持たないが、取締役は投資家が納得しているかどうかに気をもんでおり、投資家に合わせて変更することもしばしばだ。

  サムオブアスのキャンペーンディレクター、リズ・マクダウェル氏は「大半の人は企業の直接的な投資家ではないが年金基金や投資信託を通じた株主である。だからこそ、こうしたやり方で発言することは可能であると啓発することに意義がある」と述べ、「署名を通じて勢いの高まりに驚いた」と続けた。

原題:A Millionaire Is Telling BlackRock to Say No to Big CEO Pay(抜粋)

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