【個別銘柄】自社株買い損保日興が高い、帝人上昇、ウシオ電は下落

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 20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  損保ジャパン日本興亜ホールディングス(8630):前日比2.4%高の3044円。発行済み株式総数の4.14%、金額で335億円を上限に自社株買いを行うと20日午後2時に発表。期間は23日から11月17日まで。同時に発表した2016年3月期決算は主力の国内損保事業が好調で純利益が前の期比2.9倍の1596億円に拡大した。

  帝人(3401):3.8%高の387円。野村証券は19日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。ポリカーボネート事業の採算悪化懸念などによる直近の株価下落で割安感が出たと判断。痛風治療薬「フェブリック」の売り上げ拡大が続いているうえ、慢性期脳梗塞向け医薬品「SB623」の臨床試験が開始される可能性もあり、その際にさらに株価が上昇しやすいと分析した。17年3月期営業利益は586億円と会社計画580億円を上回ると予想。目標株価は440円とした。

  地図関連銘柄:航空測量大手のパスコ(9232)が12%高の379円、測量システムのアイサンテクノロジー(4667)が6.7%高の7200円など。政府は2020年に乗用車の無人自動走行を地域限定で解禁すると20日付の日本経済新聞朝刊が報道。19日午前には、両社など6社が自動車メーカーと組み高精度3次元地図の事業化を目指して「ダイナミックマップ基盤企画」を設立すると発表、地図関連銘柄に受注拡大期待から買いが入った。

  ウシオ電機(6925):3.7%安の1267円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に、目標株価を2000円から1480円に引き下げた。前期業績実績、今期計画は市場予想に届かず収益向上ペースが期待を下回ることに加え、株主資本利益率(ROE)8%達成を中期経営計画の目標から外し、低成長を甘受してきた守りの会社に戻った印象、と指摘。17年3月期営業利益予想を165億円から130億円に引き下げ、会社計画135億円を下回ると見込んだ。

  ノーリツ鋼機(7744):9.5%高の736円。子会社の日本再生医療(東京都港区)が小児先天性心疾患を対象とした心臓内幹細胞製品「JRMー001」の企業治験を開始したと午前10時に発表。日本再生医療では今回治験を実施する岡山大学病院のほかにも治験契約を締結する意向で、今後3年内の承認申請を目指す。

  トクヤマ(4043):8%高の283円。ジェフリーズ証券は19日付で投資判断を「アンダーパフォーム」から「ホールド」に、目標株価を100円から270円に引き上げた。ポリシリコンの価格前提引き上げなどで17年3月期営業利益予想を215億円から270億円に上方修正、同社株への見直しが進むと予想した。

  東芝プラントシステム(1983):4.1%高の1611円。野村証券は19日に投資判断「買い」で調査を再開した。国内発電所の老朽化に伴うメンテナンスと更新需要で安定的な増益が続くと予想、17年3月期営業利益は前期比2%増の190億円と過去最高を更新すると見込んだ。

  イード(6038):150円(20%)高の910円とストップ高。ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)と資本業務提携を結ぶと19日に発表した。デジタルコンテンツマーケティング事業で連携を図るのが狙いで、SMEはイードの発行済み株式総数の2%から5%未満をめどに株式を取得する予定。

  マブチモーター(6592):4.1%安の5170円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日付で目標株価を5050円から4800円に引き下げた。従来は1ドル=115円とみていた想定為替レートを同105円に変更、17年3月期営業利益予想を215億円から200億円に下方修正した。1円の円高で年間営業利益に2億6000万円のマイナス影響があると試算している。

  コマツ(6301):1.7%安の1808.5円。メリルリンチ日本証券は19日付で投資判断「アンダーパフォーム」を継続した。建設機械の世界需要の停滞や販売価格の軟化懸念などを踏まえ、今期営業利益予想を1720億円から1550億円に下方修正した。目標株価は1700円。

  長谷工コーポレーション(1808):4.4%高の1188円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日付で目標株価を1690円から1790円に引き上げた。事業の選択と集中を進めたことでゼネコン業界で高い収益力を誇り、今期以降の売上高営業利益率は一段と高まると予想、17年3月期営業利益予想を会社計画と同じ800億円から820億円に上方修正した。

  光通信(9435):4.8%高の8790円。16年3月期営業利益は前の期比17%増の375億円と過去最高を更新したと20日正午に発表した。法人事業で顧客契約数が伸びてストック利益が増加した。17年3月期から適用する国際会計基準(IFRS)に基づく営業利益目標は420億円。年間配当予想は前期比18円増の204円とした。

  原田工業(6904):8.3%高の236円。16年3月期営業利益は前の期比24%増の10億7800万円だったと19日に発表。世界の自動車市場が拡大した影響で8.6%の増収となったほか、生産安定化などで売上原価率が改善した。17年3月期営業利益計画は前期比30%増の14億円。

  シダックス(4837):1.2%安の493円。16年3月期営業損益は7億7100万円の赤字と従来計画より7100万円赤字が拡大したもようと19日に発表。レストランカラオケ事業で競合が激化したことが響いた。子会社が加入していた厚生年金基金の解散に伴う特別損失も計上、純損失は71億2000万円(従来15億円赤字)となったもよう。

  株式分割銘柄:6月末の株主を対象に1株を2株に分割すると19日に発表したカヤック(3904)が14%高の2300円、同じく1対2の株式分割を行うウェルネット(2428)が6.1%高の4070円。流動性を高めるとともに、投資家層のさらなる拡大を図る。
 
  東亜建設工業(1885):3.8%安の154円。港湾の地盤改良の公共工事でもデータを改ざんし、計画通りに工事が完了したと虚偽報告をしていたことが分かったと20日付の日本経済新聞朝刊が報道した。空港と同じ手法だといい、不正がさらに拡大する可能性もあると同紙。同社広報室の清水祐治室長は同報道に関し午後3時から国土交通省内で記者会見することを明らかにした。

  エイジス(4659):12%安の3915円。厚生労働省千葉労働局は19日、同社に対し違法な長時間労働について是正勧告書を交付したと発表。4事業所で1カ月当たり100時間を超す時間外・休日労働が認められたといい、累計労働者数は63人にのぼる。同社は棚卸代行などを手掛けている。

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