鉄鉱石生産最大手ヴァーレが発する3つの警告-中国投機熱沈静化の中

  • 「S11D」生産量、来年4000万トンに達する見込み:アルべス氏
  • ヴァーレはいかなる価格水準でも操業する準備整っている:同氏

鉄鉱石生産最大手、ブラジルのヴァーレは3つの厳しい警告を発した。

  ・今年の劇的な鉄鉱石価格上昇はファンダメンタルズ(需給関係)によって十分に裏付けられていない
  ・今後の低コスト供給の増加を注視すべきである
  ・ヴァーレはいかなる価格水準でも操業する準備ができている

  ヴァーレの鉄鉱石マーケティング・セールス担当グローバルディレクタ ー、クラウディオ・アルべス氏は19日、シンガポールで開かれた業界会議で、「1カ月足らず前には価格は70ドルを超えていた。3カ月前は38ドルだった。このことは、ボラティリティ(変動性)が大きいことを示している」と指摘した。

  中国の需要が堅調さを増したことをきっかけに国内投資家による投機が拡大し、鉄鉱石価格は4月までの3カ月間に上昇。政府当局と取引所は投機熱を沈静化し価格を落ち着かせるため規制を強化した。ヴァーレと、競合するオーストラリア・英系BHPビリトンはこの会議で、低コスト供給が増えるとの見方を示し、ヴァーレのアルべス氏は同社が運営する9000万トン規模の「S11D」プロジェクトからの供給が10-12月(第4四半期)に始まるとの見通しを示した。

  アルべス氏は「依然として、市場への供給能力が若干増えると予想している」と述べ、業界全体の増産に触れ、「価格という意味ではこのことが下押し圧力になるだろう」と指摘。S11Dの生産量については、来年3000万-4000万トンになり、2018年までに能力の80%に達し、19年にはフル生産に入る可能性があるとの見方を示した。
  
原題:Iron Ore’s Biggest Miner Puts World on Notice as Frenzy Ebbs (3)(抜粋)

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