米国債:小幅高、ブラックロックなどが利上げ近いと指摘

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19日の米国債相場は小幅ながら4日ぶりに上昇。ダブルライン・キャピタルとブラックロックは国債市場にとって再び利上げを織り込み始める時期だと指摘した。

  前日は4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で景気回復が続けば6月の利上げを検討すると言及されたため、大幅安となった。ニューヨーク連銀のダドリー総裁はこの日、FOMCは向こう2会合のどちらかにおける利上げに近づきつつあるとした上で、そのメッセージが金融市場に届き始めたことは歓迎すべきニュースだと述べた。

  国債市場は6月利上げの可能性を事実上、排除していたため、前日は不意を突かれた格好となった。ダブルライン・キャピタル最高経営責任者(CEO)のジェフリー・ガンドラック氏は19日の電子メールで、FOMCは経済データが利上げを正当化するほど強いと示唆していると指摘。ブラックロックのグローバル債券担当の最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏は英国が欧州連合(EU)に残留するかどうかを決める6月23日の英国民投票の結果を見極めるため、FOMCは7月まで待つ可能性が高いと指摘した。

  ガンドラック氏は「FOMCは『データが改善すれば利上げに青信号』から『データが弱くならない限り、利上げに青信号』にシフトした」との見解を示した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.89%。同年債(表面利率0.75%、2018年4月償還)の価格は1/32高の99 3/4。10年債利回りは1bp未満低下の1.85%。

  ブルームバーグ米国債指数のデータによれば、期間が1年を超える米国債の今月のリターンはマイナス0.3%。年初からではプラス2.7%となっている。

  金利先物市場が示唆する6月14ー15日のFOMCでの利上げ確率は30%。16日の4%から上昇した。この算出は利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利がFOMCの新たなレンジの中間値になるとの仮定に基づく。7月までの利上げ確率は48%。

  PIMCOのグローバル戦略アドバイザー、リチャード・クラリダ氏はこの日に掲載したブログで、「メッセージは受けとった。4月の議事録と今後数週間の当局者発言は市場の期待を当局の意図に合わせる取り組みだ」と指摘した。

  失業率は金融危機以降の最低付近にあるが、インフレ期待は1.6%と当局目標である2%をなお下回っている。

  ブラックロックのリーダー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、利上げは「7月の可能性が高い」と発言。「議事録は考えられたよりもタカ派的だった」とし、今後2カ月の間には当局が吟味する経済指標が数多く発表されると続けた。
  

原題:DoubleLine, BlackRock Say Rate Hike Near as Traders Take Pause(抜粋)

(第1段落と第4段落以降を追加し、更新します.)
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