エジプト航空機の捜索継続、発見物で情報錯綜-テロの可能性も

更新日時
  • エジプト民間航空相:テロの可能性の方が技術的故障よりも高い
  • 緊急信号なく、破壊工作の疑い生じさせると航空コンサルタント

19日未明に消息を絶ったパリ発カイロ行きのエジプト航空機をめぐり、故意の行為により墜落したとの懸念が広がる中、大掛かりな捜索活動が続いている。

  エジプト航空のツィッター投稿によると、同国外務省はカルパトス島近くの海上で発見された浮遊物は消息不明機の残骸の可能性があると発表した。一方、ギリシャ国営テレビERTの報道によれば、ギリシャ航空事故調査安全委員会のアタナシオス・ビニス委員長は海上で見つかった物体は同機の残骸ではないと述べた。

  エジプトのファトヒ民間航空相はテレビ放映された記者会見で、「テロの可能性の方が技術的な故障の可能性よりも高い」と述べた。フランスのオランド大統領はいかなる仮説も除外しないと述べ、仏検察当局は捜査を開始した。

空路

Source:Flightrader24

  このMS804便には乗客56人と乗員7人、警備員3人が搭乗。2003年製造のエアバス機で、エジプト沖でレーダーから消える前は巡航高度で飛行していた。当局によれば、突然の旋回後、急激に高度が下がり、管制塔との通信が途絶えた。パイロットからの緊急信号はなく、管制塔との最後のやりとりからは問題はうかがわれなかったという。

  墜落の原因は現時点で不明だが、新型機の飛行中でのこうした事態は珍しい。また、ギリシャの気象当局によると、エジプト付近の海域の天候は風や雲もなく良好だった。巡航高度で飛行中の航空機が遭難信号もなしに姿を消したことは、何らかの破壊工作の疑いを生じさせると航空コンサルティング会社アセンドの安全航行担当ディレクター、ポール・ヘイズ氏が述べた。「言いたくはないが、最初に頭に浮かぶのは爆弾だ」と語った。同氏はさらに「爆弾だとすれば、次の疑問はどのように機内に持ち込まれたかだ」と続けた。

  行方不明機の捜索活動には、エジプトなどのほか、ギリシャも加わっている。

  パリとブリュッセルでのテロを受けて欧州の空港の警備は厳重になっていた。エジプトでは昨年10月のロシア機の墜落や今年3月のエジプト航空機のハイジャックと、航空機をめぐる事件が続いていた。

原題:EgyptAir Mystery Deepens as Greece Says Wreckage Isn’t From Jet(抜粋)