ドイツ銀は増資せず事業再編可能-クライアンCEOが株主総会で強調

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ドイツ銀行のジョン・クライアン共同最高経営責任者(CEO)は、同行が増資をせずに事業再編を遂行できることに自信を示した。

  クライアン氏は19日の年次株主総会で、「当行の戦略は実行に移され、明らかにに進展している。よりシンプルで効率的、リスクが低く資本基盤の強い銀行になるという2020年に向けた目標を堅持している。この変身を当行の資金で行えると確信している」と語った。

  ドイツ銀の株価は今年、ほぼ3分の1を失った。2010年以降で4回目の増資が必要になることへの懸念がくすぶっている。株主のユニオン・インベストメントのファンドマネジャー、インゴ・シュパイヒ氏は総会で、「資本市場における信頼の源はコア自己資本比率だが、ドイツ銀は慢性的な資本不足に陥っている」と苦言を呈した。

  クライアンCEOは必要となる資本に見合う十分なリターンをもたらさないトレーディング事業については撤退する考えを示した。それでも、トレーディングを手掛けるグローバルマーケッツ部門は「当行の戦略で不可欠の要素だ」と強調した。

  同事業の「収入のほぼ98%を生み出している3分の1程度の顧客に業務努力を集中させる」と説明。ロシアの資本市場業務からは年央までに撤退する方針も明らかにした。

  不祥事防止の取り組み強化は「短期的には費用を増大させる」が、予防的な措置は「長期的には費用に値する結果を生む」とも述べた。法的問題に関しては「徐々に最終ラウンドに近づいていると、慎重ながら自信を持っている。多数の重要な案件を年内に決着させられると考えている」と語った。

原題:Cryan Sees Deutsche Bank Weathering Overhaul Without Share Sale(抜粋)