米リッチモンド連銀総裁:6月利上げの根拠強い-リスクなくなる

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米リッチモンド連銀のラッカー総裁は、世界経済に伴うリスクは「完全になくなっている」とし、6月に政策金利を引き上げるのは適切だとの認識を示した。

  総裁は19日、ブルームバーグラジオのインタビューで「4月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で私は確かに利上げを支持した」とし、「6月に金利を引き上げる根拠は非常に強いと考えられる」と述べた。

  中国の成長へのリスクについては「確かに数カ月前よりは低下しているようだ」としたほか、ドルが米経済に打撃を与えるほど強くなるとは見込んでいないと述べた。

  ラッカー総裁は「私の認識では、世界経済や金融情勢に伴うリスクは事実上、完全になくなっている」と指摘した。総裁は今年のFOMC会合で投票権を持たない。

  また、FOMCが過去2回の会合で政策金利を据え置いた際、市場はFOMCの意図を読み誤ったとの考えを示した。

  総裁は「3月と4月の利上げ見送りから市場は誤ったシグナルを読み取ったというのが、私の認識だ」とし、「当局が年内いっぱい利上げを見送る可能性を、市場は高く見積もり過ぎた」と続けた。

  ブルームバーグラジオでのインタビュー後、別のインタビューに応じたラッカー総裁は、賃金上昇圧力がより明白になる中、短期金利の抑制を続けることの危険性は高まるとの認識を示した。

  ラッカー総裁は「上方向にオーバーシュートし、突然の利上げを余儀なくされることになるリスクが高まりつつあるように見受けられる」と述べた。

  その上で、インフレ率が当局の目標である2%を超えることは必ずしも望ましくないわけではないとも指摘した。

  総裁は「目標を0.5ポイント程度上回る、もしくは下回ったとしても騒ぎ立てるべきではない」と語った。

  このほか、大統領選の共和党候補の指名獲得を確実にしたドナルド・トランプ氏が、自身が大統領になった場合はイエレンFRB議長を再指名しない可能性があると述べたことについて、「大統領候補が、単に政党とのつながりだけを理由にFRB議長から降ろすのであれば問題だと思う」と述べた。

原題:Fed’s Lacker Sees Strong June Rate-Hike Case as Risks Fade (1)(抜粋)

(第8-11段落を追加し、更新します.)
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