リイカネン氏:インフレ率が目標上回る時期必要-長期の低インフレ後

欧州中央銀行(ECB)は長期にわたる低インフレ期を埋め合わせるためインフレ率がしばらくの間、目標を上回るのを容認することを考えるべきだと、政策委員会メンバーのリイカネン・フィンランド中銀総裁が述べた。

  同総裁は13日、「インフレ率が一度も2%を超えないのであれば、平均で2%近くになることはあり得ない。算数の問題だ」とヘルシンキでのインタビューで語った。同総裁の示唆する考え方は研究者の間で議論されており、政策委でも少なくとも1回は議題になったが、ドイツなどタカ派のメンバーからは批判を浴びそうだ。

  ECBは中期的なインフレ率を2%弱とすることを政策の目安としているが、実際には3年以上この水準に達していない。4月はマイナス0.2%だった。ECBの予想では2018年も平均1.6%にとどまる。

  物価が上昇し始めれば、金融緩和を通じた刺激策をいつ解除し始めるかの議論が持ち上がる。リイカネン総裁は「長期にわたる低インフレとデフレリスクに直面しているときは、インフレ率が目標を上回っているときと同様の直感を働かせる必要がある。どちらの方向についても私はタカ派だ」と語った。

原題:ECB Policy Maker Sees Simple Math Warranting Inflation Overshoot(抜粋)