ドイツ銀は縮小だけが選択肢-ふさわしい人物がCEOと株主訴えへ

  • 上位株主のユニオン・インベストメントは過去の経営陣の責任を指摘
  • クライアン氏がバランスシート整理をさらに進めるべきだと主張

ドイツ銀行のバランスシートをさらに圧縮し、利益を圧迫するコンプライアンス(法令順守)問題に終止符を打つ仕事を遂行する経営者として、ジョン・クライアン共同最高経営責任者(CEO)こそ「ふさわしい人物」だと主張する上位株主の1社が、株主総会で共同CEOを擁護する見通しだ。

  ドイツ銀の上位20株主に名を連ねるユニオン・インベストメントのファンドマネジャー、インゴ・シュパイヒ氏は19日にフランクフルトで開かれる株主総会で、「ドイツ銀は誤った経営が10年続いた後、再建に取り組まざるを得ないケースだ。前任の経営者らがやり残した仕事を引き受け、バランスシートをさらに整理し、法的リスクを最終的に解消しなければならない」と訴える。総会での発言のために準備したテキストのコピーをブルームバーグが入手した。

  シュパイヒ氏はマイナス金利や原油安、資本市場業務の収入減少に伴う圧力に言及し、「結局のところ健全な状態を回復するために縮小に向かう以外、ドイツ銀が取るべき道はない」と指摘。内部統制の不備を放置し、まずい経営が続いた状況をクライアン氏なら収拾できると述べ、同氏を起用したパウル・アハライトナー監査役会会長も称賛に値すると主張する。

  ドイツ銀が2012年以降に負担した法的費用および引当金の総額は126億ユーロ(約1兆5500億円)と欧州大陸に拠点を置く銀行で最も多く、銀行監督当局から資本バッファーの上積みを求められる状況で利益が圧迫されている。アンシュー・ジェイン氏の後任として昨年7月に共同CEOに就任したクライアン氏は、投資家の信頼回復を目指し、数千人の行員削減と配当の停止、前任者が築き上げた債券トレーディング帝国の縮小を相次いで打ち出した。

原題:Cryan Must Shrink Deutsche Bank Back to Health, Investor Says(抜粋)