ソフトバンクのペッパー、アンドロイドでアプリ作成可能に

  • 開発者増でアプリの数と質向上に期待、年度内に一般向けに発売へ
  • アンドロイド陣営に加わるのは当然-識者

ソフトバンクは19日、ヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」のアプリ開発が、米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」でも可能になると発表した。スマートフォンに広く使われるアンドロイドが使用できることでアプリ数の増加は期待できるが、ソフトバンクが持つロボットのプラットホーム上での主導権が損なわれることになる。

  発表によると、ソフトバンクはアンドロイドに対応した開発者モデルを7月に発売する。また今年度内に一般向けも発売する予定。ペッパーの胸のディスプレーはアンドロイドを搭載したものとなり、通常のスマートフォンやタブレット端末のように使うことが可能になるという。

  ペッパーの関連事業は孫正義社長の肝いりで開始され、ソフトバンクは個人と法人向けに1万体を超えるペッパーを販売している。スマホの基本ソフトはアンドロイドが主流だが、ペッパーではソフトバンクが持つ基本ソフトを使用し、社内外の開発者がアプリを作成していた。ペッパー本体はコストが価格を上回る状態で販売しており、ソフトバンクは関連サービスなどから収益を上げる必要がある。

  カウンターポイントテクノロジーマーケットリサーチのリサーチディレクター、ニール・シャー氏は「すべての事業者がプラットホームを支配したがっている。手数料を払いたくはないし、データを保持したい」と述べた。「ただウィンドウズでさえ、携帯電話向けのプラットホームに開発者を呼び込むのに苦労している。ソフトバンクにとって、アンドロイド陣営に加わるのは考えるまでもないことだ」という。

収益モデル

  アンドロイドを搭載することで、ペッパーはグーグルのプラットホームに組み込まれ、スマホやタブレットなど端末の一つになる側面もある。ペッパー向けのアプリから上げた収益の配分は未定。

  ペッパーの収益モデルについて、子会社ソフトバンクロボティクスの蓮実一隆プロダクト本部長は、現段階ではアプリに課金して収益を上げようとは考えていない、と話した。一方、アンドロイドの採用で開発者数が広がることで「驚くようなクオリティのものも出てくると期待もしています」と述べた。

  同社の冨澤文秀社長は会見で、将来的にはタブレットが付属していないヒト型ロボットに挑戦したいとしつつ「現段階では表現力や使い勝手を考えるとタブレットにある程度、頼らざるを得ない」と述べた。

  ペッパーの本体価格は19万8000円だが、月額1万4800円の基本プランと同9800円の保険パックの加入が必要となる。個人向けだけではなく企業向けにも展開しており、導入企業は1000社を超えた。

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