北極圏の南側で採掘された珍しいダイヤ、オークションに出品へ

  • 187.7カラットの希少なダイヤ、存在しそうもない場所で発見
  • 希少なダイヤは標準的な原石よりずっと人気が高い

希少石の中でも「フォックスファイア」は非常に珍しい宝石だ。

  それは、大きな宝石品質のダイヤモンドが存在しそうもない場所に埋まっていた。リオ・ティント・グループの鉱石処理機にかかって廃棄されるところだった。187.7カラットのこのダイヤが粉砕されずに済んだのは予期せぬ幸運だった。通常とは異なる形をしていたため選別の際に横側に滑り落ちたとみられている。

  カナダのノースウェスト準州の北極圏の南方約210キロメートルにあるダイアウィク鉱山で粉砕から免れたこのダイヤは、フォックスファイアと名付けられた。同鉱山を運営するリオ・ティントのダイヤ・鉱物担当のアラン・デービス最高経営責任者(CEO)は「これが発見されたのはまさに奇跡だ。極めて珍しい発見だ」と語る。

Foxfire

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  リオ・ティントのマーケティング部門は世界各地を回り、北米で発見された過去最大の宝石品質のダイヤとしてフォックスファイアを紹介し、入手を検討している人たちに披露している。同社にとって幸運なことに、希少なダイヤは標準的な原石よりもずっと人気が高い。ダイヤ原石の価格が昨年18%低下する一方、希少なダイヤは相次ぎ過去最高値を付けた。

  カナダのルカラ・ダイヤモンドは、813カラットの「コンステレーション」と名付けられたダイヤを6300万ドル(約69億4000万円)で売却。1カラット当たり7万7649ドルと、ダイヤの原石としては過去最高値を記録した。6月にはサザビーズが、1109カラットのテニスボール大の「レセディ・ラ・ロナ」を出品予定で、さらなる高値が付く可能性がある。

  ハリウッド・セキュリティーズ(バンクーバー)のアナリスト、ジョーディー・マーク氏は「このクラスの大きさで高品質ダイヤには多くの潜在需要がある」と指摘。「大きければ大きいほど高値が保証される。単純に希少だからだ」と述べた。フォックスファイアは6月1日に落札者が決定し、電話で連絡される予定だ。

原題:Freakish Diamond Pulled From Sub-Arctic Ice to Hit Auction Block(抜粋)

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