BofAやドイツ銀、野村を年金基金が提訴-GSE債で価格操作主張

  • エージェンシー債などの市場で違法な共謀がなかったか米英当局調査
  • 市場を操作するために金融機関のトレーダーが共謀したと原告は主張

米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)やドイツ銀行、野村ホールディングスなどのトレーダーが、米政府支援機関(GSE)債(エージェンシー債)や準ソブリン債、世界銀行などが発行する国際機関債を取引する市場を操作するために共謀したと主張し、ボストン市退職年金基金が5つの金融機関を18日に提訴した。

  マンハッタンのニューヨーク南部地区連邦地裁で起こされた今回の訴訟は、エージェンシー債や準ソブリン債の取引市場で違法な共謀が行われた疑惑をめぐり米英当局が調査に乗り出したことを受けたもので、仏銀クレディ・アグリコルとスイス銀行2位クレディ・スイス・グループも被告に含まれる。米国の反トラスト法(独占禁止法)の下で違法な価格操作による投資家の損害が認定されれば、3倍の懲罰的な賠償が命じられる可能性がある。

  事情に詳しい複数の関係者が昨年12月の段階で語ったとこによると、米司法省の調査では、ロンドン在勤の複数の銀行のトレーダーが市場操作を行った疑惑が焦点となっている。1月時点の関係者の証言によれば、英国の市場監督機関である金融行動監視機構(FCA)は司法省の調査に協力しつつ、独自の調査も展開している。

  関係者によると、潜在的な買い手と売り手にどこが気配値を提示するか決めるに当たりトレーダーらが事前に談合していなかったか、米英当局が調べを進めている。関係者の1人は、2011年から14年までの取引が調査対象だと述べた。

  訴訟に関するコメントを求めて、クレディ・アグリコルとクレディ・スイスの担当者に通常の営業時間外にメッセージを残したが、これまでのところ返答はない。BofAとドイツ銀、野村は、いずれもコメントを控えている。

原題:Banks Sued Over Manipulation on $9 Trillion Agency-Bond Market(抜粋)