スマホから仮想現実へ、ゲーム会社が次の収益源に触手

  • スマホ登場時と同じ状態、新興にチャンス-グミの国光社長
  • コロプラはファンド設立、グリーはフジメHDと提携

スマートフォン向けのゲームで収益を上げたgumi (グミ)やコロプラなどのゲーム会社が、VR(仮想現実)分野に触手を伸ばしている。スマホゲームが成熟化する中、次の収益源を探す狙いだ。

  「2007年にスマホが出た当時とほぼ一緒の状態だ」。グミの国光宏尚社長はブルームバーグの取材に述べた。スマホゲームでは、従来のゲーム会社ではなくスマホに最適化した新興のゲーム会社が勃興し、新たな流れを作った。国光氏は同様のことがVRでも起きる、という。

  VRは、ゴーグル型端末に3D映像を表示し、画像の中に身を置いたような臨場感が得られる。次の技術として各社が力を入れており、米フェイスブック傘下のオキュラスVRがVR用の端末を発売したほか、ソニーも10月に発売予定だ。ゲームだけではなく、スポーツ中継やコンサート、教育、映画などの分野での利用が見込まれ、米ゴールドマン・サックスは2025年までに800億ドル(約8.8兆円)の市場になると予想している。

  ゲームや3Dコンテンツ制作のエンジンを提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの伊藤周氏は「業界が成熟していくため、モバイルゲームの会社は危機感を持っている」と分析する。次の収益源となり得るVRでは収益化の方法が未知数で「先行投資で早めに参入し、試行錯誤している」という。

  グミは昨年11月、VR分野を対象とする新興企業に資金提供などの支援を行う子会社を設立すると発表。また今年2月には海外を中心としたVR市場へ投資するファンドに出資すると明らかにした。発表によればファンドの総額は最大5000万ドル(約55億円)。

  このほかコロプラは昨年12月、国内外のVR関連企業を対象にファンドを立ち上げ、最大5000万ドルを出資すると発表。今月16日には、VR端末向けに360度動画を配信する新サービスを提供すると発表した。グリーとフジ・メディア・ホールディングスは、VRのサービスや事業開発について業務提携することで合意している。

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