米国株:主要指数ほぼ変わらず、銀行上昇-FOMC議事録公表

更新日時

18日の米株式市場でS&P500種株価指数はほぼ変わらずで引けた。消費関連を中心に幅広く下げた一方、銀行株は上げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録では、経済の改善が続いた場合は6月の利上げが適切になるとの当局者の認識が示された。

  米国債利回りが上昇したことで、高配当銘柄が下落。一方で銀行株は上昇。今後予想される利上げが利益を押し上げるとの見方が広がった。資源株は下落。FOMCのタカ派的なトーンを受けてドルが急伸したこが売り材料となった。個別銘柄ではターゲットが2008年以降で最大の下落。期待外れな決算が嫌気された。ウォルマートも安い。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上昇し2047.63。ダウ工業株30種平均は3.36ドル下げて17526.62ドル。

  この日公表されたFOMC(4月26-27日開催)議事録によると、大半の政策当局者は、経済の改善が続いた場合は6月の利上げが適切になるとの認識を示した。ただ6月会合までにそうした状況になり得るかどうかについては、意見が分かれた。また一部の参加者は市場が6月利上げへの準備が不足していると懸念を表明した。

  ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、マーク・ヘッペンストール氏は「金融当局者から今週、タカ派寄りの発言が出たのは少し意外だった。それが影響してか、議事録は予想されていたよりもややタカ派寄りに解釈されているようだ」と分析。「失業の状況は依然まずまず良好だが、国内や海外の成長に関する他の指標は低調な数字が続いている」と述べた。

  先物トレーダーらが織り込む6月の利上げ確率は30%。16日には4%、議事録公表の直前の段階では14%だった。7月利上げの確率も50%に近づき、先週の16%から上昇した。確率が50%以上となるのは9月以降。つい1週間前には来年2月に先送りされていた。

  プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「イエレン議長の見解を聞かなければならない。次回会合までに議長は2回話す予定がある」とし、「6月の利上げの準備が整うのか、市場ははっきりとした言葉で聞く必要がある」と続けた。

  メーシーズやノードストロームなど小売り各社の決算が期待外れな内容だったこともあり、相場のボラティリティはこのところ高まっている。ゴールドマン・サックス・グループは世界株式の投資判断を「ニュートラル」に引き下げ、企業の持続的な利益成長が見られない限り妙味に欠けると指摘した。S&P500種は先週まで週間ベースで3週連続安と、1月以来で最長の連続下落となった。

  この日はシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は2.4%上昇の15.95と、2週間ぶり高水準。S&P500種の業種別10指数では公益、素材、電気通信サービスの指数の下げが目立った。一方で金融や情報技術は上昇した。

原題:U.S. Stocks Close Little Changed After Fed Minutes, Banks Rally(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE