米国債:大幅安、FOMC議事録で6月利上げの可能性高まる

更新日時

18日の米国債相場は大幅安。2年債利回りは3月以来の高水準となった。4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録で、経済の改善が続いた場合、大半の政策当局者が6月の利上げが適切になるとの認識を示したことが明らかになり、売りが膨らんだ。

  市場が織り込む6月利上げの確率が16日の4%から32%に急上昇し、あらゆる年限の国債利回りが上昇した。当局者らは6月会合について、「総じて、政策の選択肢をオープンにしておき、この決定を下す上での柔軟性を維持するのが適切だと判断した」と議事録に記された。

  SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「大きく逸脱するような経済指標が出ない限り、市場は議事録で6月利上げに1歩近づいたとみている」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.89%。同年債(表面利率0.75%、2018年4月償還)の価格は1/8安の99 23/32。10年債利回りは8bp上昇の1.85%と、3月以来の大幅な上げ。

  議事録では「大半の参加者は、今後入ってくるデータが、4-6月(第2四半期)に経済成長が上向き、労働市場が引き続き力強さを増し、インフレが委員会の目標2%に向けて進展している状況と一致すれば、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを6月に引き上げるのが適切になる可能性が高いと判断した」と記された。

  エバーバンク・ワールド・マーケッツ(セントルイス)のプレジデント、クリス・ギャフニー氏は「議事録は明らかに利上げを支持する内容で、ややタカ派色が強まった」と述べた。

  年初来のトレンドとは逆に、この日は長期債が下げの中心となった。ここ数カ月間は長期債に買いが集まっており、この日は議事録が公表される前に10年債の2年債に対する上乗せ利回りが2007年以降で最小となった。

  数カ月にわたり利回り上昇を予想してきた債券の弱気派が議事録を受けて勢いづく可能性がある。ウォール街のコンセンサスでは10年債は年末までに2.19%に上昇すると予想されている。2017年第1四半期の予想は2.3%。

原題:Treasuries Tumble as Fed Minutes Signal Chance of June Increase(抜粋)