欧州債:独仏債が下落-物価下落も、インフレ期待の指標が上昇

ユーロ圏の物価は4月に下落したものの、18日の欧州債市場で域内のインフレ期待を示す指標は上昇した。

  インフレ期待の指標である5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレートは3月以来の高水準に達した。この日発表された4月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値は前年同月比0.2%低下したが、インフレ期待の指標上昇を背景にドイツ国債はフランス国債とともに下落した。

  ニューヨーク市場では原油先物が7カ月ぶり高値に接近。これでインフレ上昇と将来的な金融政策引き締めへの見方が強まった一方、安全資産とされる国債には重しとなった。

  DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「インフレ率は低水準から大きく回復するとみている」と発言。インフレ率が2%弱の中銀目安に戻ることへの懐疑的な見方が依然ある一方、ゼロまたはそれを下回る水準に長期的にとどまる公算は小さいとし、「これがドイツ国債利回りを押し上げる可能性がある」と語った。

  ロンドン時間午後4時42分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.17%。 同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は0.34下げ103.22。同年限のフランス国債利回りは4bp上昇し0.51%となった。

  5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレートは3月以来の高水準となる1.50%まで上げた後、1.47%で取引された。2月29日には1.361%と、2004年以来の最低を記録していた。

原題:For Euro-Area Traders, Inflation Is in the Eye of the Bondholder(抜粋)

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