サウジアラビア、政府請負業者に借用証書での支払い検討-関係者

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  • 請負業者が受け取るIOUは債券のような形をとる
  • 業者は一部支払いを現金で受けているが、残額がIOUで支払われる

サウジアラビア政府は請負業者への未払い金を清算し、現金を保全するために借用証書(IOU)の発行を検討している。協議に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  情報が非公開であることから匿名を希望したこれら関係者によると、請負業者が受け取るIOUは債券のような形をとり、償還まで保有することも、銀行に売却することも可能。請負業者はすでに一部の支払いを政府から現金で受け取っているが、残額がこのIOUで支払われることになる。この措置に関してまだ決定は下されていないという。

  サウジは歳入源の大半を占める原油の価格急落に対応し、請負業者や納入会社への支払いを遅らせている。外貨準備高の取り崩しや国内外の金融機関からの借り入れで資金をやりくりしている。国際通貨基金(IMF)によると、サウジの今年の財政赤字は対GDP(国内総生産)比で約13.5%になる見通しで、政府の借り入れは推定1200億リヤル(約3兆5200億円)に膨らんでいる。

  ドバイに本拠を置くアーカームの調査担当マネジングディレクター、ヤープ・マイヤー氏は、サウジ政府は国内の請負業者に約400億ドル(約4兆4000億円)を支払う必要があるとの推計を示した。報道によると、建設業界の減速を背景にサウジ・ビンラディン・グループなどの企業は数千人規模の人員削減に踏み切っている。

  サウジ財務省はコメントを控えた。中央銀行に当たるサウジアラビア通貨庁(SAMA)に電話と電子メールで問い合わせたが、営業時間外で返信はない。

  VTBキャピタルの中東・アフリカ担当チーフエコノミストのラザ・アグハ氏は、サウジが1990年代に請負業者に対して同様の支払い方針を採用していたと指摘。「今回、サウジのキャッシュフロー(現金収支)は原油安の影響を受けたが、脆弱(ぜいじゃく)な財政運営にも原因があるかもしれない」と述べた。

原題:Saudi Arabia Said to Consider Paying Contractors With IOUs (2)(抜粋)

(詳細を追加して更新します.)
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