英国:1-3月就業者数の伸び鈍化-国民投票控え市場冷え込みの兆候

英雇用市場が1-3月に冷え込んだ兆候が現れた。英国の欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票が行われる6月23日に向け、景気減速が明らかになりつつある。

  英政府統計局(ONS)が18日発表した雇用統計で、1-3月の就業者数は4万4000人増と、昨年末に比べ4分の1弱の伸びにとどまった。失業者数は2000人減少。失業率は10年ぶり低水準の5.1%で、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想と一致した。 

  雇用統計は賃金上昇圧力の鈍化も示し、賃金(ボーナスを除く)の上昇率は2.1%と、2月までの3カ月間の2.2%から低下した。ボーナスを含めた賃金は2%上昇と、伸び率は1.9%を上回った。

  ONSの統計専門家、クリス・フリーマン氏は、「就業者数は過去最高を更新したが、伸びは極めて穏やかだった」とし、「失業率にほとんど変化はなく、雇用市場が冷え込みつつある兆候が強まった」と分析した。

  失業保険申請に基づく4月の失業者数は前月比2400人減少。3月は1万4700人増に上方修正された。失業率は2.1%で変わらず。

原題:U.K. Labor Market Cools as Growth Slows, Brexit Referendum Looms(抜粋)