きょうの国内市況(5月18日):株式、債券、為替市場

国内市況の指標はここをクリックしてご覧下さい。過去の国内市況の記事はこちらです。

●TOPIX小幅に3日続伸、原油高の資源や銀行高い-GDP評価交錯

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式市場ではTOPIXが小幅に3日続伸。海外原油価格が7カ月ぶりの高値を付け、鉱業や石油、商社など資源株が高い。マイナス金利政策強化の可能性が後退したとみられ、銀行株も買われた。1ー3月期の国内総生産(GDP)は市場予想を上回るプラス成長となったが、景気の現状と政策発動をめぐり市場関係者の評価は交錯した。

  TOPIXの終値は前日比2.53ポイント(0.2%)高の1338.38。日経平均株価は8円11銭(0.1%)安の1万6644円69銭と小幅ながら3日ぶりに反落。

  東京海上アセットマネジメントの久保健一シニアファンドマネージャーは、GDPについて「個人消費はプラスだが、一方で設備投資は低調。個人消費の伸びが持続するかどうか、確信を持ちにくい」と指摘。企業業績が伸びるだけのマクロの明るいイメージは描きにくく、「伊勢志摩サミットで各国が協調し、財政政策が出るかどうかは依然として注目点」と話した。 

  東証1部33業種は鉱業や銀行、海運、石油・石炭製品、非鉄金属、卸売、保険、建設、不動産、倉庫・運輸など18業種が上昇。鉱業など資源株は、17日のニューヨーク原油先物が供給超過解消への期待で1.2%高の1バレル=48.31ドルと続伸、7カ月ぶり高値を付けたことを受けた。電気・ガスや情報・通信、サービス、食料品、輸送用機器、機械など15業種は下落。東証1部の売買高は23億4197万株、売買代金は2兆3367億円。上昇銘柄数は778、下落は1056。

  売買代金上位では、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンク3行が高く、ソニーや三菱商事、三菱自動車、国際石油開発帝石、gumi、アルプス電気も買われた。銀行株の上昇について、SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「追加緩和期待が後退し、マイナス金利の一層の引き下げで影響を受ける銀行株に買い戻しが入った」とみる。半面、KDDIやNTT、ペプチドリーム、ALSOK、丸井グループは安い。 

●債券下落、20年入札に向けた売りで-日銀オペの倍率上昇も影響との声

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は下落。1ー3月期の国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことが相場の重しとなったことに加え、19日実施の20年債入札に向けた売りが優勢となった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比3銭安の151円89銭で取引を開始。いったん151円92銭まで戻した後、GDP統計発表後に水準を切り下げた。午後に入ると一段安となり、151円79銭まで下落し、結局は9銭安の151円83銭で引けた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「明日の20年債入札に向けて在庫を軽くするためか、日銀買い入れオペで売り物が出たことから、全体的に軟調となった。特に2年債利回りは1年超3年以下のオペで応札倍率が高まったことが影響した。20年債利回りは入札前の調整で売りが優勢だ」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)上昇のマイナス0.105%で開始し、マイナス0.11%を付けた後、再びマイナス0.105%で推移した。

  新発20年物の156回債利回りは1bp高い0.27%で開始し、いったん0.265%に戻した後、0.275%を付けている。新発30年物の50回債利回りは1bp高い0.36%で始まり、0.365%まで水準を切り上げた後、0.355%で推移している。

  日銀が実施した今月5回目の長期国債買い入れオペ(総額1.24兆円)の結果によると、残存期間「1年超3年以下」の応札倍率が5.30倍と、同ゾーンで2014年8月20日以来の高水準となった。「5年超10年以下」も3.22倍と前回から上昇し、「3年超5年以下」は3.79倍に低下した。

●ドル・円は109円半ば、終盤にかけてドル買い優勢-G7控え警戒感も

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円台半ばと終盤にかけてドル買いが優勢となった。前日発表の4月の米消費者物価指数が2013年2月以来の大幅な伸びを示したことから、利上げが再び意識されており、米国時間に発表予定の4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に注目が集まっている。

  午後5時2分現在のドル・円相場は109円46銭付近。午前の取引では日本株の下落を伴って円買いが進み、一時108円72銭を付けた。午後にかけては水準を徐々に切り上げ、109円61銭までドル高が進んだ。

  三菱東京UFJ銀行の野本尚宏調査役(ニューヨーク在勤)は、市場は米国の利上げリスクを十分に織り込んでいないとし、6月か7月にも引き締めの可能性があると指摘。FOMC議事録もそれほどハト派的にはならない可能性があると話していた。