クレディ・スイス、タイ富裕層をターゲットに-資産運用事業拡大で

  • 同行はタイ拠点の顧客関係チームの人員を年内に倍増させる
  • 富裕層の資産プールに魅力、規制緩和の動きも追い風

スイスの銀行、クレディ・スイス・グループはアジア太平洋地域の富裕層を対象とした事業拡大の一環として、タイの資産家をターゲットに据える。

  クレディ・スイスはバンコクで6人から成る顧客関係チームを立ち上げ、年内に人員を12人まで増やす見通しだ。同行のアジア太平洋プライベートバンキング責任者、フランチェスコ・デ・フェラーリ氏が明らかにした。クレディ・スイスが現地で富裕層向け資産運用事業を展開する市場としては、タイはアジア太平洋で6番目となる。これまではシンガポールなど他の拠点からタイの富裕層顧客に対応していた。

  同行はタイ富裕層が保有する資産プールに魅力を感じている。キャップ・ジェミニとRBCウェルス・マネジメントの15年のリポートによると、こうした資産は推定4560億ドル(約49兆7000億円)。また同国中央銀行が昨年以降、海外投資の規制緩和に動いていることも追い風だ。これにはタイ国民の海外直接投資を容認することや国内銀行の外貨預金上限引き上げが含まれる。

  デ・フェラーリ氏は16日のインタビューで、「タイには潜在力があり」、海外で投資を「分散化した極めて裕福な起業家が増えている」とした上で、「われわれはこれを非常に前向きに捉えている」と語った。同氏は12年からアジア太平洋の富裕層向けチームを率いている。

原題:Credit Suisse Targets Rich Thais to Help Reach Wealth Goal (1)(抜粋)