トレーダーやヘッジファンド運用者のボーナス、16年は減少へ

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  • 債券営業・トレーディング担当者は20%減か-コンサルティング会社
  • ヘッジファンドのボーナスは今年、最大15%減少へ

ウォール街の就業者の一部は今年のボーナスが最大で20%減少する可能性があり、ほぼ全ての種類の金融サービス会社で賞与は減りそうだ。報酬コンサルティング会社ジョンソン・アソシエーツが17日のリポートで予想を示した。

  リポートによると、最大の落ち込みとなるのは債券セールス・トレーディングと投資銀行の引き受け業務の担当者で、前年比で15ー20%減少する恐れがある。投資銀行のアドバイザリー・サービスと銀行の管理職は10-15%減る可能性がある。

  ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などウォール街の金融機関は、トレーディングやディールメーキングの不振を乗り越えようと、事業部門全般で人員や経費の削減を進めている。ヘッジファンドの業績も圧迫されており、ブルームバーグ・インテリジェンスによると、2015年のヘッジファンドの清算件数は運用開始件数を7年ぶりに上回った。

  ジョンソン・アソシエーツの創業者でマネジングディレクターのアラン・ジョンソン氏は電話インタビューで、「トンネルの先に本当に光が見えないと当社の顧客は考えている」と述べ、「もはや景気循環によるものとは考えられていない。ビジネスの体系的変化だ。業績改善にはより大幅な経費削減が必要になってくる」と語った。

  同社によると、ヘッジファンド会社もボーナスを最大15%削減する可能性があるほか、他の資産運用会社の報酬原資も5ー10%減る見通し。プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社などは比較的小幅な減少となる見通しで、ボーナスは5%減と見込まれている。

  一方、リテール銀行や商業銀行のバンカーは唯一、ボーナス増が期待できそうで、原資は最大5%の伸びるとジョンソンは予想した。

  ニューヨーク州のディナポリ会計検査院長が3月公表したデータによると、ウォール街の金融機関の15年平均ボーナスは1人当たり14万6200ドル(約1600万円)と、前年比で9%減少した。ボーナスの総額は6%減の250億ドルだった。

原題:Bonuses for Traders, Hedge Fund Managers Seen Falling in ‘16 (1)(抜粋)