ブラジル株:下落-中銀総裁指名を好感も、米利上げ観測高まりが重し

  • 通貨レアルは上げ下げを繰り返し、結局上昇
  • イタウのチーフエコノミストがブラジル中央銀行総裁に指名された

17日のブラジル株式市場では指標のボベスパ指数が下落。世界の主要株価指数の中で下げの中心となった。ブラジル中央銀行の新総裁指名で楽観的見方が広がったものの、米利上げ観測の高まりがそれを上回る悪材料となった。通貨レアルは上昇した。

  ボベスパ指数は月初からの下げを拡大。米国の経済指標改善で同国では6月にも利上げが行われるとの観測が強まり、新興市場の見通しが悪化した。この日、メイレレス財務相がイタウ・ウニバンコ・ホールディングのチーフエコノミスト、イラン・ゴールドファイン氏をブラジル中銀総裁に指名したことを受け、ブラジル資産は初め上昇していた。レアルは上げ下げを繰り返す展開となり、結局上昇。

  ジャイブ・アセット・ジェスタン・ジ・レクルソス(サンパウロ)のパートナー、レオナルド・モノリ氏は、米国の経済指標の発表がブラジル市場の「重し」になっていると指摘し、ブラジル資産のトレンドは国外市場からマイナスの影響がなければ改善方向だと語った。

  新政権が景気回復と財政立て直しに向けた対策を打ち出すとの期待から、今年に入ってブラジルの通貨・株式は買われてきた。同国上院が大統領の弾劾法廷設置を決めルセフ氏が停職処分となり、その職務を代行することになったテメル氏にとって、投資家の信頼を回復することが重要となる。テメル大統領代行はインフレ率が目標を上回り失業率が2桁に上るといった状況の中で、経済を軌道に乗せることが優先課題との立場を示している。

  ボベスパ指数は前日比1.9%安の50839.45で終了。ブラデスコ銀行がとイタウが下げの中心だった。レアルは0.4%高の1ドル=3.4888レアル。

原題:Ibovespa Leads Losses as Fed Bets Outweigh Goldfajn Nomination(抜粋)

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